三房[語句情報] »
三房
「三房〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三房の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「癩」より 著者:島木健作
若者の口から迸り出た。「なに、忘れていたって! ようし思い出させてやるぞ!」雑居
三房にこの二た月寝っきりに寝ていたひょろひょろした肺病やみの若者がいきなりすっく....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
と、遥に樹の間を洩れ来る気勢。 円形の池を大廻りに、翠の水面に小波立って、二房
三房、ゆらゆらと藤の浪、倒に汀に映ると見たのが、次第に近くと三人の婦人であった。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かえてくれるのです。あなたのところの蘭はまだ活々として居りましょうか。白藤の花は
三房あります。ではまた。 付録(一枚) きょうもお話の間にいろいろ私の生活に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が、それは名だけのものにすぎない。いわば一個の山家侍だ。――著名なる“天皇側近の
三房”の一人|宣房の嫡、中納言藤房のまえでは、勅ならずとも、はるか下賤な地下人だ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
くにかすんで見えるのであるらしい。つまり身近に寄ってこないのだ。天皇後醍醐も側近
三房の名も、また足利尊氏も楠木正成も、すべてその中の人間までが、源氏の葵の上や平....