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「三振〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三振の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
りべ》の三人が、大御所のお使として出向いて来て、上《かみ》の三人に具足三領、太刀三振《たちみふり》、白銀三百枚、次の三人|金僉知《きんせんち》らに刀三腰《とうみ....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
本槍である。石川兵助、伊木半七、桜井左吉三人の働きも、七本槍に劣らなかったので、三振の太刀と称して、重賞あったと伝わって居る。 さて北軍の総大将勝家は、今市の....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
だがかれは少しもひるまなかった、かれの鉄砲のごとき速球はまたたく間にふたりを三振せしめた、つぎは柳光一である。光一はボックスに立ってきっと投手を見やった、か....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ても判るとおりに、商品それ自体に、「これに羽が生えて売れなければベイブ・ルースは三振してカロル親王殿下がルウマニアの王位に就く」と言ったふうな、リンピイ一流の|....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
いると、父は居合を――声もかけずに、すらりと座ったままぬくのを試している。二ふり三振り刀を振って、また惚《ほ》れぼれと見ている。みだれとか、焼刃の匂いとかいうも....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
誰も気がつかない。金サンはいささか蒼ざめた。バッタ/\と三回まで長助チームは全員三振であった。長助はしきりに打たれて三回までに五点とられた。 「よく打ちやがるな....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
れた宮武がそうであった。そして練習もおろそかに、あたら天分をもちながら、もっぱら三振して、フテクサレていたものだ。現在の選手では、大映の大岡に、こういう職業蔑視....
投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
。球団が十五に増したから、選手争奪が激しく、高値をよんでいるのである。 「いくら三振王だってたかが新人じゃないか。百万も高すぎるぜ」 太ッ腹の敷島だが、こう云....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
同じ打撃率だったものが、秋のシーズンになってAは安打数が増え、Bは相変らず凡打、三振を続けている。これが修養による「智」の相違です。 「智」の妙味はこういうふう....