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三斗
「三斗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三斗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
仕立て上げた種金魚の片魚を流してしまった。 同じく十年の中秋の豪雨は坪当り一石
三斗で、この時もほとんど流しかけた。 そんなことで、次の年々からは秋になると、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
人足たちの宿をしていた。その縁故から、初代夫婦はなじみの人足に頼んで、春先の食米
三斗ずつ内証で借りうけ、秋米で四斗ずつ返すことにしていた。これは田地を仕付けるに....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とその百姓は前置きをして、ある別れの心を告げに来た。聞いて見ると、その男は年貢米
三斗七升に当たる宅地を二年前に宗太から買い取る約束をしたもので、代金二十五円九十....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
広い海の上に居ても、大腹中でも、やはり小さな癇癪が起らずには居まいがナ。」 と、
三斗の悪水は驀向から打澆けられた。 客は愕然として急に左の膝を一膝引いて主人を....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
、これからさき何年でも島でくらして行ける自信がある。米もまだ、節約したのこりが、
三斗五升(六十三リットル)はあるから」 両うでを組んで、目をつぶってきいていた....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
らずも職責にもとる行動をとつたという事実ほど、われ/\をガク然とさせ、かつ、冷汗
三斗の思いをさせた報道はありません。個人としてはなんぴともこれをわらう資格はあり....
「外米と農民」より 著者:黒島伝治
築かれてはいるが、表門は閉っていても、裏のくゞり戸があいているので、四斗俵ならぬ
三斗五升いりの袋ならその門を通過させてもらえるのだと笑っていた。 この頃好景気....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
ころがミジンもない。それどころか、これを放置しておくと、 「鼻介の野郎、ヨダレの
三斗もだしやがって、オレが財布をフトコロへ納めたら、イヤハヤ、奴メのタマゲたこと....
「烏恵寿毛」より 著者:佐藤垢石
に達した。それから呑んだ呑んだ。朝から夜半まで。客に売ったのは僅かに一斗あまり、
三斗ばかりは二十日足らずのうちに、呑んでしまった。 それ、ご覧なさい。 女房....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
酒)二升が百四十八文、上々醤油一樽が四百四十八文、上酒五升で四百三十文、上白餅米
三斗六升で一分、足袋四足が百七十二文(七文半二足一足三十文宛、九文半さし足袋六十....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
」 この村の今年の凶作状態を見ると、一反二石が平作であるに対し、一反(三百坪)
三斗乃至四斗であった。また全村総反別二百町の二割までは全然無収穫であったという。....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
田にゆけば雪の山が見えよう。雪の山を見たいという私の欲望は、終にこの危うき道を、
三斗の冷汗を流しながらも通過さしたのである。 幸いに事なく過ぎて私は顧みた、そ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ごく余計納むる人の半分しか納めなくて済む。これに反して余計納める人は二斗の名目で
三斗納めなくてはならん。ところが法王の出られた所の人達は二斗の名目で一斗五升納め....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
い、諸外国が一体いかに考えるかということになりまするならば、国民の一人として冷水
三斗という思いがするのであります。 道義の昂揚は理論ではありません。理屈ではあ....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
、禁裏御目通御庭掃除、余部村小法師八人え被之。 西院村より 米六石
三斗三升八合 三条縄手裏 同五斗五升 知恩院東川ばた屋敷 同....