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三景
「三景〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三景の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
一枚一枚に長方形の桐製《きりせい》のわくがついていて、映画の種類は東京名所や日本
三景などの彩色写真、それから歴史や物語からの抜萃《ばっすい》の類であった。そのほ....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
古え熊野の神ここに住みしが、海近くて波の音|聒《やかま》しとて本宮へ行けり。熊野
三景の一とて、眺望絶佳の丘上に七町余歩の田畑山林あり。地震|海嘯《つなみ》の節大....
「芽生」より 著者:島崎藤村
こう私は思うように成った。 その晩、私は急に旅行を思い立った。磯部《いそべ》の
三景楼というは、碓氷川《うすいがわ》の水声を聞くことも出来て、信州に居る時分よく....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
健子 辰巳 鈴子 香川桃代 平河みね子 喜多八 鴨川 布助 ●第
三景・嵐山|渡月橋 妙林 御門 秋子 ●第四景・琵琶湖畔 薬売 鴨川 ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
出になった事がありますかえ」 鐵「いや何処へも行ったことはねえ」 医「松島は日本
三景の内でな、随分江戸のお方が見物に来られるが此のくらい景色の好い所はないと云っ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
都千百年祭で、町は球燈、見せ物、人の顔と声とで一ぱいであった。往年泊った猿沢池の
三景楼に往ったら、主が変って、名も新猫館と妙なものに化けて居る。うんざりしたが、....
「惜別」より 著者:太宰治
、次第に遠方にまで探索の足をのばし、とうとう或る二日つづきの休みを利用して、日本
三景の一、松島遊覧を志した。 お昼すこし過ぎに仙台を発足して、四里ほどの道をぶ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
事によらず素人というものは日本一を要求する。日本一の風景はどこですかと訊く。日本
三景何々八景というものを考えてみたりする。美人投票一等当選というものを嫁にほしい....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
幽霊に見えるのです。 △幽霊の消える擬音と怪奇音楽よろしくあって……。 第
三景 受験生の親達 △遠くでラジオが聞えだす。(浪花節か義太夫か) 受験生の母親....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
るもんか。政宗公は日本一の人物だ。瑞巌寺は日本一の桃山建築だ。松島は昔からの日本
三景の親玉だ。それでタクサンでゴザリスデゴザリスでござりすよ。 戦火でやける前....