三条大橋[語句情報] » 三条大橋

「三条大橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三条大橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
たが、木崎はだまって娘と肩を並べて円山公園を抜けると、高台寺の方へ折れて行った。三条大橋、四条大橋、円山公園に佇む女は殆んどいかがわしい女ばかりだ――と、噂にも....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
紅い日傘をさした舞妓が橋を渡って来て、あたかも柴車とすれ違ってゆく。 所は三条大橋、前には東山、見るものは大津牛、柴車、花菖蒲、舞妓と絵日傘――京の景物は....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら、武士はもちろん、町人百姓までこの行幸のために尽力守衛せよというような張り紙を三条大橋の擬宝珠に張りつけたものがあって、役所の門前で早速その張り紙は焼き捨てら....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
らいたい。」 とうとう、正香は縫助について、寺町の通りを三条まで歩いた。さらに三条大橋のたもとまで送って行った。その河原は正香にとって、通るたびに冷や汗の出る....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
夕方、雨の庭を眺めたときには、それらしい影も形も見えなかったのに……。 京都の三条大橋の東に檀王法林寺というお寺がある。そこの境内から川端へ抜けるところに赤門....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たのは、とある橋の袂《たもと》でありました。 三十一 「ここは三条大橋でございます、この辺で、お宿許を教えていただかないことには、あとは東海道....
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
二三日の逗留をして、都の春を十分に楽しむと、また大鳥毛の槍を物々しげに振立てて、三条大橋の橋板を、踏み轟かしながら、遙な東路へと下るのであった。 東国から、九....