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三枝
「三枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「接吻を盗む女の話」より 著者:佐左木俊郎
一 街裏の露地で 社は五時に退《ひ》けることになっていた。 併し、鈴木
三枝子は大抵《たいてい》の日を六時か六時半まで社に残るのだった。別に仕事はしなく....
「三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
分のところへ引取ることの出来ないような子供をこしらえたんだそうですよ。女の子で、
三枝という名前をつけたそうですがね、ところが、それがそもそもこの因縁咄の起はじま....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
小山田備中守、諸角豊後守が住んでいた。また増山の通りには内藤修理亮、板垣駿河守、
三枝勘解由、多田淡路守、典厩武田信繁もいた。一条小路には小山田大学、土屋右衛門、....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
諏訪町移転後三、四年のことだと思います。 店には私より以前に二人の弟子がいた。
三枝松政吉と、覚太郎というものであった。二人とも、もはや相当に腕も出来てきた所か....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
折りに。牡丹、芍薬、菊の花折りに。一本折っては笠に挿し、二本折っては、蓑に挿し、
三枝四枝に日が暮れて……とふと唄いながら。…… 何となく心に浮んだは、ああ、向....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ろまで戻らない。 残っているのは大学生の長男由也(二三)。あとは召使いだけで、
三枝子(十八)オソノ(十八)の女中二名と、馬丁の当吉(三八)同人妻ラク(三六)、....
「決闘」より 著者:神西清
司る。法冠に威儀を正し聖母像を胸に下げて、しずしずと説教壇にあらわれる。それから
三枝燭台と二枝燭台を手にとって会衆を祝福して、声高に誦する――『主よ願わくは御眸....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
的な術者が多いのである。 大磯にAさんという指圧がおって、あるとき、福田恆存と
三枝博音両氏の紹介状をもって私のところへモミにきた。 この人がやっぱり引揚げの....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
で、私たちは途方に暮れたことであった。 ここで、順序としてちょっと私の兄弟子|
三枝松政吉氏のことをいわねばならぬことになります。この人は下総の松戸の先の馬橋村....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ついでながら師匠東雲師の家の跡のことをいって置きましょう。 師が没せられて後私ら兄弟子
三枝松政吉氏が後のことを私に代ってやったことは、先日話しました。東雲の二代目にな....
「食堂」より 著者:島崎藤村
居の方の人達だとか。ああいうお友達は、今でもちょいちょい見えるかい」 「横内に、
三枝に、日下部に――あの連中ですか。店が焼けてからこのかた、寄りつきもしません」....
「画道と女性」より 著者:上村松園
が、やや斜めの横顔を見せたとでもいう見当、それが裳長く床几に掛けた足許近く、二枝
三枝萩の小枝が風情を添えているというような図です。片双の娘二人の帯や衣裳の色気が....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
ンドを緊め直し乍ら、池内操縦士が、折から発動機の点検を了えて事務所に帰って来た、
三枝機関士に訊ねた。 「二名だよ」 外では、ブルンブルンBr……と、湖水の水の....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
る十兵衛。それ手を取れ足を持ち上げよと多勢口々に罵り騒ぐところへ、後園の花|二枝
三枝|剪んで床の眺めにせんと、境内あちこち逍遙されし朗円上人、木蘭色の無垢を着て....
「古事記」より 著者:太安万侶
の國の造・倭のアムチの造・高市《たけち》の縣主・蒲生《かもう》の稻寸《いなき》・
三枝部《さきくさべ》の造たちの祖先です。 天の岩戸 ――祓《はらえ》によつて....