三毒[語句情報] » 三毒

「三毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
》の欲を放つだけの事じゃ。が、謀叛《むほん》を企てるには、貪嗔癡《どんしんち》の三毒を具えねばならぬ。聖者は五欲を放たれても、三毒の害は受けられぬのじゃ。して見....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
辺をながめ、 「瞋恚というのは、十種|煩悩《ぼんのう》の一つでございまして、また三毒の、その一つでございます。ひとたびこの煩悩の虜《とりこ》となり、この悪毒に触....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
揃《そろ》って、声自慢の男女が集ると、 有転《うてん》輪廻《りんね》の車より、三毒《さんとく》五慾《ごよく》の糸をだし 生死《しょうし》のかせわのひまいらぬ ....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
じめたのである。南支の広州に、三蛇会料理というのがある。これは蝮、はぶ、こぶらの三毒蛇を生きながら皮を剥ぎとり、肉をそぎ身にして細かく叩き、鼎にかけた鍋のなかへ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の拠って来る原因を突き止めねばなりません。仏教では、自分の内部、および外界に在る三毒(貪・瞋・痴)が、これらの不平、不安、失望、恨み等……の悩みを惹き起すことを....