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三池
「三池〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三池の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「癩」より 著者:島木健作
五本とも一つにくっついてのっぺりしていた。二十歳をすぎると間もなくこの病気が出、
三池の獄に十八年いたのを始めとして、今の歳《とし》になるまで全生涯《ぜんしょうが....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
さんぺい》という畸人《きじん》がいると吹聴《ふいちょう》した事がある。当時股野は
三池《みいけ》の炭坑に在勤していたが、どう云う間違か、多々羅三平はすなわち股野義....
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
、秀国、本当は保和、諱《なのり》だけでも一寸《ちょっと》これ位ちがっているが――
三池伝太|光世《みつよ》の一刀をもって「バタバタ」と旗本の附人共三十六人を斬って....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
は亀沢町の陸の許に移った。水木はなお深川佐賀町にいた。矢島|優はこの頃家を畳んで
三池に出張していた。 保は母五百を奉じて浜松に著いて、初め暫くのほどは旅店にい....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
下の十二使徒のような勢で流勢の拡張に努力した。梅津朔造氏は南大牟田市を中心として
三池地方に勢力を張り、山本毎氏は東田川郡を中心として伊田、後藤寺に根を下し、炭坑....
「労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
ら、瀬戸中で打《ぶ》つからなかったのは、奇蹟だと云ってもよかった。―― 彼女は
三池港で、船艙一杯に石炭を積んだ。行く先はマニラだった。 船長、機関長、を初め....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
帰って帰れないことはないが、もう一度出たものを帰る気はどうしてもない。仕方なしに
三池の叔母の家まで行った。そこでもついに話し得ずに、そして家出したことが知れそう....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
樫を割って八角に削りなし、鉄の輪十六を嵌めたる棒を携え、彦四郎定宗の刀を帯びず、
三池の伝太|光世が差添を前半に手挟まずといえども、男子だ、しかも江戸ッ児だ、一旦....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ルタールは、ブリキ屋根を塗る以外に用途の無かったものでありますが、今日では九州の
三池炭山やその他等においてはコールタールから染料を製出して、従来独逸から輸入され....
「書記官」より 著者:川上眉山
十万円、利益配当の多いことはまず炭山にはほとんどまれで、その炭質の良いことは遠く
三池の石炭にも増して、内外諸方へ軍艦用として売り込むものでも毎年およそ何十万|噸....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
あたりには宅間流があり、京都には中根の一派がおり、金沢には大阪の関係から起こった
三池流があり、紀州には小川流があり、後には大阪で武田、福田等が覇を称えているし、....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
は、現にあるこの小鹿田の窯を訪ねるに如くはないと思います。 筑後にある窯場では
三池郡の二川を挙げるべきでありましょう。仕事場として美しい茅葺の建物が見られます....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
あり、それを私たちがもう忘れているのかも知れない。 コンボは九州の北部、筑後の
三池郡などで、メハリコンボというのがまた「すべりひゆ」のことである。ここにも以前....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
出してくれられたのである。 福岡県|久留米市 5 同 三井郡 同 八女郡 同
三池郡 同 大牟田市 4 同 浮羽郡 同 朝倉郡 3 同 福岡市 4....