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「三河万歳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三河万歳の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
両の金をなくしてしまえば、乞食するよりほかはあるめえ。主人と家来が二人つながって三河万歳《みかわまんざい》もできめえから、よっくそこらも考げえて下せえましよ」 ....
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ら、太鼓をぼこぼん、ぼこぼんと叩《たた》く。歌の調子は前代未聞の不思議なものだ。三河万歳《みかわまんざい》と普陀洛《ふだらく》やの合併《がっぺい》したものと思え....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
入の日を送りに帰って来るだろうとのうわさで持ち切る騒ぎだ。 町へ来るにぎやかな三河万歳までが、めでたい正月の気分を置いて行く中で、半蔵は謹慎の意を表しながらひ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
承安元年|辛卯《かのとう》を耶麻郡新宮の神器の銘に、弥勒元辛卯と記した由を引き、三河万歳《みかわまんざい》の唱歌に、弥勒十年辰の歳、諸神の立ちたる御屋形と唄うも....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
式は江戸と多く変らぬが、万歳に至っては、藩地では全く穢多のすることになっていた。三河万歳のような簡単なものではなく、三味線太鼓笛などで打囃《うちはや》し、初めは....
式部小路」より 著者:泉鏡花
謀叛を企てたな。こっちあ、たかだか恩を売って、人情を買う奴だ、贅六店の爺番頭か、三河万歳の株主だと思うから、むてえ癪に障っても、熱湯は可哀相だと我慢をした。芸妓....
銀河まつり」より 著者:吉川英治
それほどに熱中した。 だいぶ余談にわたったが、そんなわけで、戸狩の連中は、 「三河万歳め。戸狩の尺玉をぶッ放されて、腰を抜かすな」 と、いう意気込み。 長....