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「三番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三番の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
一層|慓悍《ひょうかん》である。その次に坐っている大学生は勿論弟に違いあるまい。三番目のは妹にしては器量《きりょう》の好過ぎる娘さんである。四番目のは――とにか....
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
《もっと》も多少の幸福は彼にも全然ない訣《わけ》ではなかった。彼は試験の度ごとに三番か四番の成績を占めた。又或下級の美少年は求めずとも彼に愛を示した。しかしそれ....
河童」より 著者:芥川竜之介
…」 長老はちょっと黙った後《のち》、第三の龕《がん》の前へ案内しました。 「三番目にあるのはトルストイです。この聖徒はだれよりも苦行をしました。それは元来貴....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
うと思ったのだ。」 「私《あたし》たちだって助けてやる心算《つもり》でしたわ。」三番目の娘は笑いながら、活《い》き活《い》きと横合いから口を出した。彼女はまだ童....
小さき者へ」より 著者:有島武郎
ちの中《うち》最初にこの世の光を見たものは、このようにして世の光を見た。二番目も三番目も、生れように難易の差こそあれ、父と母とに与えた不思議な印象に変りはない。....
星座」より 著者:有島武郎
かかっているのだ。「演武場」と書いてある。 芝生代りに校庭に植えられた牧草は、三番刈りの前でかなりの丈《た》けにはなっているが、一番刈りのとはちがって、茎が細....
婦系図」より 著者:泉鏡花
河野大夫人富子で、次のが島山夫人菅子、続いたのが福井県参事官の新夫人辰子、これが三番目の妹で、その次に高島田に結ったのが、この夏さる工学士とまた縁談のある四番の....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
なるから一々は記すまい。必要なのだけを言おう。 必要なのは――魚説法――に続く三番目に、一、茸、(くさびら。)――鷺、玄庵――の曲である。 道の事はよくは知....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
山へ上ったというではなし、たかだか船の中の車座、そんな事は平気な野郎も、酒樽の三番叟、とうとうたらりたらりには肝を潰して、(やい、此奴等、)とはずみに引傾がり....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
寡をくくって、ふらふらと入って来ましたがね。おさらいや、おおさえや、そんなものは三番叟だって、どこにも、やってやしませんのさ。」 「はあ。」 とばかり。 「お....
凧の話」より 著者:淡島寒月
まにいろいろな事を話して見よう。 凧の種類には扇、袢纏、鳶、蝉、あんどん、奴、三番叟、ぶか、烏、すが凧などがあって、主に細工物で、扇の形をしていたり、蝉の形に....
歯車」より 著者:芥川竜之介
いうちに「あなたの『地獄変』は……」と云う言葉は僕を苛立たせずには措かなかった。三番目に封を切った手紙は僕の甥から来たものだった。僕はやっと一息つき、家事上の問....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
恒藤恭は一高時代の親友なり。寄宿舎も同じ中寮の三番室に一年の間居りし事あり。当時の恒藤もまだ法科にはいらず。一部の乙組即ち英文....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のことであった。父はジェームス・ファラデーといい、母はマーガレットと呼び、その第三番目の子で、ミケルという世間には余り多くない名前であった。父のジェームスは鍛冶....
活人形」より 著者:泉鏡花
げに泰助の顔を凝視しが、頬の三日月を見て慇懃に会釈して、二階を教え、低声にて、「三番室。」 四番室の内に忍びて、泰助は壁に耳、隣室の談話声を聞けば、おのが跟け....