三百六十五日[語句情報] » 三百六十五日

「三百六十五日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三百六十五日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
火の鳥」より 著者:太宰治
だ。だけど、あなたは、まだいい。たった一日だ。おれは、かれこれ、一年になります。三百六十五日。そうだ。あなたの三百六十五倍も、おれはあの女に苦しめられて来たので....
党生活者」より 著者:小林多喜二
話す。それが終れば直ぐその場所を出て、成るべく早く別れてしまう。これと同じ状態が三百六十五日繰りかえされるわけである。勿論私はそういう日常の生活形態に従って、今....
ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
当の事でございますね。一寸の仕合せには一尺の魔物が必ずくっついてまいります。人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
、或は勝鬨をあげ、或は闘いを挑む様は、これや陽春第一の尖兵戦、江戸ッ児はかくして三百六十五日その負けじ魂を磨きつつあるのである。向上心をそそりつつあるのである。....
記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
治家の中には人と会食するのが毎日のおもなる仕事だという人があると聞いてはいるが、三百六十五日間に四百回の宴会はどうかと思われる。それにしても、この四百回の会食を....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
き、 「だが、岡部。ほんのぽっちりしか掘れなくても、もしもこれを毎日つづけて一年三百六十五日つづけたとしたら、どうだろう。計算してみたまえ」 「計算? 計算する....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
るる仕組みにしている。そうして徐々に、堅実に、全体的の売上げ増進策をはかり、一年三百六十五日、毎日毎日が大売出しの意気込みで、顧客に臨みつつあるのである。 と....
九段」より 著者:坂口安吾
下へサインして、感想欄のところへ何か感想を書いて下さいッて」 なるほど署名欄は三百六十五日の日附になっていて、ところどころ生れた月日の下に誰かの署名がある。私....
昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
部下は一人残らず軍隊ぎらいになってしまった。 彼は蓄音機という綽名を持ち、一年三百六十五日、一日も欠かさず、お前たちの生命は俺のものだという意味の、愚劣な、そ....
明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
なんの彼のと名をつけて、普通の入浴料以外のものを随分徴収されたようであるが、一年三百六十五日の長いあいだに、そのくらいの事は仕方がないと覚悟して、別に苦情をいう....
三枚続」より 著者:泉鏡花
ッと思うことが、毎晩じゃアありませんか。」 「成程、」 「その度に微傷です、一年三百六十五日、この工合じゃあ三百六十五日目に、三百六十五だけ傷がついて、この世を....
式部小路」より 著者:泉鏡花
の人間じゃ寐られるどころではなかったが、廓出の女房。生れてからざっと五十年。一年三百六十五日、のべつ、そんな処には出会していたんだから、さしたる大事とは思わなか....
迷信解」より 著者:井上円了
、別に凶日、禁所あるを覚えず』と答えたり」との話がある。なにごとをするにも、一年三百六十五日みな吉と思って取り掛かればよろしい。精神一到すれば、いかなる凶日たり....
雨の上高地」より 著者:寺田寅彦
のだという。ほんの申訳にやっているのだという。なるほどあのガラガラの音ぐらいでは三百六十五日浚ってみたところで梓川がただの一と雨に押し流してくる砂泥をすくい上げ....
今年の抱負」より 著者:大倉燁子
元旦の朝はその一年というものが非常に長いように思われる。三百六十五日あるのだから長いのはあたりまえだが、その一日を無駄なく、大切に暮らし....