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「三盆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三盆の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
る。山の芋を枕元へ飾って寝るのはあまり例のない話しではあるがこの細君は煮物に使う三盆《さんぼん》を用箪笥《ようだんす》へ入れるくらい場所の適不適と云う観念に乏し....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
ビラを横目に見て通りあえぬ。紅白の美しい寒晒粉を茹上げた玉幾つ、これに氷を交えて三盆白をふりかけた奴を匙で口にした気持ち、それが食道を通って胃腑におちいた時には....
江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
ものです。水道の水は生温いというので、掘井戸の水を売ったので、荷の前には、白玉と三盆白砂糖とを出してある。今の氷屋のような荷です。それはズット昔からある水売りで....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
なら、この水差しのやつを使え」 「結構でございます……それから、申しかねますが、三盆白《さんぼんじろ》を少々……」 「砂糖を……どうする?」 「これが、あっしど....
うむどん」より 著者:佐藤垢石
包にしたいというのだ。朝の麺包のときは紅茶に角砂糖をいれてください。お弁当には、三盆砂糖だけでいいわ、などという。 そこで驚いたのは家内である。饂飩も麺包も一....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
を買います。お父様はお茶をお飲みの時、「ちょっとした菓子よりこの方がよい」と、和三盆を小匙に軽く召上るのですから、おみやげはほんのお愛想です。 それから、浅倉....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
」とも申すものの栽培に御注意を願ったらと考えているのでございます。すでに菓子でも三盆や大白といったような、おそろしく人工化された砂糖を使ったものよりは、かの大島....