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「三礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
都のごとく尊崇され、諸帝みな京都より往復二十日ばかり山また山を踰《こ》えて、一歩三礼して御参拝ありし。後白河帝が、脱位ののち本宮へ御幸三十二度の時御前にて、 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
してはそれに鑿《のみ》を加えて、また退いて見詰めるように、見ようによっては、一刀三礼《いっとうさんらい》の敬虔《けいけん》を以て仏像を刻む人でもあるように、駒井....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
八塾の生徒はもう放課後で、郁太郎のほかには誰もおりません。 与八は、一室で一刀三礼《いっとうさんらい》をやっておりました。 そこへ伊太夫がたずねて来たもので....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
温和な顔をした大人が閑臥し、阿片卓をひきつけて阿片を喫っていた。 智海は入口で三礼して片肌脱ぎになり、三歩進んで銀幣の入った巾着を卓に置き、率直に素志をのべる....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
して句々皆神聖視していたから一字一句どころか言語の排列までも原文に違えまいと一語三礼の苦辛をした、あんな馬鹿|骨折は最う出来ない、今ならドシドシ直してやる、」と....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
時は真に血みどろの真剣勝負であった。『あいびき』や『めぐりあい』を訳した時は一刀三礼の心持で筆を執っていた。それにもかかわらず、後には若気の過失で後悔していると....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
如来の教えとは全く違って居るのですから私はそこに行った時分に敬いはしましたけれど三礼はしなかった。なぜかというに俗人に対して僧侶が三礼するという規則がないからそ....
三国志」より 著者:吉川英治
生れかけているような感銘を彼女もうけた。 「…………」 彼女は、ひざまずいて、三礼を施した。子どものことを祷っているらしかった。 それから、箒を持った。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
れて行った。帝は、大廟に入ると、直ちに、功臣閣にのぼり、自ら香を焚いて、その前に三礼された。 ここは漢家歴代の祖宗を祠ってある霊廟である。左右の壁間には、漢の....