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「三稜鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三稜鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
探偵小説の真使命」より 著者:夢野久作
なかった。単に焦点を作るのが、その使命であった。 これに反して探偵小説の使命は三稜鏡で旧式芸術で焦点作られた太陽の白光を冒涜し、嘲笑し、分析して七色にして見せ....
一粒の粟」より 著者:宮本百合子
生活のより深正な幸福の希望や、正義へ向いての憧憬は時代から時代を貫いているのだ。三稜鏡は、七色を反射する。けれども太陽は、単に赤色に輝くものでなく、又紫に光るも....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
詩集だった。それは少女の心にやや近かった。事物を見て取りはしないで、欲望と愛惜の三稜鏡《プリズム》を通して想像していた。ちょうど彼女のように、古壁の割れ目からの....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
やかさ美しさといったら、まず何にたとえようもないのである。 けれども、その――三稜鏡の函に入ったような光明の乱舞が、四人の盲人には、いっこう感知できないのも道....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
うのは、あの時小六と逢痴との間は、玻璃の房に隔てられていて、たしかに小六は、その三稜鏡のため、二重に見えたのではないか――と考えられたからだ。 しかし、今度は....