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三線
「三線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三線の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
で、見物している人々は手に汗を握った。蛇吉も顔の色を変えた。彼はあわてて退いて第
三線を守ると、敵は更に進んで乗り越えた。 「ああ、駄目だ。」 人々は思わず溜息....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
。酔いは撥《ばち》の音に掻き立てられた。はなやかな振り袖着の童女が舞いおさめて、
三線は地唄にあわせて鳴りだした。「こりゃ面白い、こりゃア――」と篠崎彦助は立ちあ....
「日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
みる。もちろん玄人筋の考証家には一笑の値もないものであろう。 (三味線) 三弦、
三線、三皮前、三びせんなどいろいろの名がある。『嬉遊笑覧』や『松屋三絃考』を見た....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
でこの二つははっきり分かれている。第二短線と第三長線との間は四年しかないので、第
三線の初めごろの事がらがどうかすると第二線内の事がらの中に紛れ込んで混同する恐れ....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
、ハートシーズ坑は十年以前まで当地方主要炭坑の一として有名なりしもの)残るは他の
三線すなわち、 (一)カーンストック鉄工場引込線 (二)ビッグ・ベン炭坑引込線 ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
った。――毎日「表彰状」だけを見ていた。 それは然し、三吾ばかりでない。――東
三線の伊藤のおかみさんは、北海道の冷たい田に、あまり入り過ぎたので、三月も腰を病....
「尾瀬沼の四季」より 著者:平野長蔵
り。 新潟県南魚沼より一線、北魚沼より一線、群馬県利根水源へ藤原より一線、この
三線の林道を開拓して尾瀬原へ貫通し、尾瀬沼に至り、鬼怒沼へ達し、日光方面に至る、....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の戯があって、返歌の慧敏なるものが永く異性の愛好を繋いだことを述べている。島では
三線を弾ずるはもっぱら男子のわざで、女はいずれもみな歌の節と言葉に、その才能を傾....