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三羽烏
「三羽烏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三羽烏の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
をさし伸べて、行燈《あんどん》の灯立《ほた》ちを均《な》らした。 執念
三羽烏 七年前、田万里が亡んだ時、伴大次郎は二十歳《はたち》だった。 同じ人....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
剣月輪軍之助の門下にあって、師範代各務房之丞の次席、各務、山東、轟をもって月輪の
三羽烏と呼ばれたその中堅だ。
小野塚鉄斎の遺道に即して、栄三郎いかに神変夢想を....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
門之丞、大きな一役をつとめたし、じっさい玄心斎老人、谷大八とともに、源三郎側近の
三羽烏だったのに――。
イヤ、人の心ほど、当てにならないものはありません。
....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
富豪の邸宅を買いとって、秘密の接待に使用するだけの隠れ家である。 主人側は重役
三羽烏に才蔵とツル子。 その他選りぬきの婦人社員大勢。団子山という相撲上りの大....
「魔像」より 著者:林不忘
」 言う間も、右近を囲んで、ジリリ、ジリリ、詰め寄っているのだが、この源助町の
三羽烏というのは、無形一刀流の大先生、神保造酒の直下に、 大矢内修理《おおやう....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
と、カチンというところがポコンといった。これで伏鐘組は寂滅《じゃくめつ》。伏鐘の
三羽烏といわれる毛抜の音、阿弥陀の六蔵、駿河の為と、この三人はもちろん、船頭に化....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
マス・ケリイは黒人である――の、偶然にもフランク・グリイン氏部下の最も敏腕なる、
三羽烏とでも謂い度い此の三人の刑事が、ロビンスンを案内に、直ちに其の場からフラッ....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
大悪人 無期徒刑囚特赦減刑人 猿猴小僧事 明治噂白浪
三羽烏一人 本名 市村栄次郎 旧福井県士族当四十七年 とこう書いてあって....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
いことは舞台に美しい統一のあることだった…… かれが外の二人と一しょに由良の「
三羽烏」と呼ばれだしたのもそのころだった。――外の二人とは、一人は「敵役」で売っ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
下ありで、彼の股肱とする配下には、鬼与力といわれる佐藤剛蔵があり、同心では、北の
三羽烏とも、中山の三十手ともいわれる早川逸平、河越権兵衛、倉橋剣助などの腕ききが....