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「三色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三色の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
》り」と称するので、いつでも取壊せるように出来ていると云う。その左右へは、新しい三色緞子《さんしょくどんす》の几帳《きちょう》が下っている。後《うしろ》は、金屏....
星座」より 著者:有島武郎
町の子の群れ、志士やごろつきで賑《にぎわ》いかえる珈琲《コーヒー》店、大道演説、三色旗、自由帽、サン・キュロット、ギヨティン、そのギヨティンの形になぞらえて造っ....
海底大陸」より 著者:海野十三
うすこぶる快速船だった。銑鉄とワタとをうんとつんでいた。もちろんマストの上には、三色旗がへんぽんとひるがえっていた。 エバン船長は欧洲大戦生き残りの勇士で、い....
恐竜島」より 著者:海野十三
を見た。 「あ、これはラツールおじさんの服だ」 袖のところに、ペンとフランスの三色旗を組合わせたぬいとりがあったから、それはうたがう余地がなかった。 「ラツー....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ーロラだよ」 「オーロラ? ははあ、なるほどオーロラだ」 川上は、本に出ていた三色|版写真のオーロラを思いだした。 「あそこがちょうど北極のま上にあたるんだ。....
大阪発見」より 著者:織田作之助
が、とにかくどちらもいもりの雄雌二匹を買った。 帰り途、二つ井戸下大和橋東詰で三色ういろと、その向いの蒲鉾屋で、晩のお菜の三杯酢にする半助とはんぺんを買って、....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
窓の装飾の綾模様を透して向う側の妾町の忍んだような、さゝやかな装飾と青い空の色と三色旗の鮮やかな色とが二つの窓から強い朝日に押し込まれて来たように、新吉の眼を痛....
黒百合」より 著者:泉鏡花
、ちらちらと咲いて、姫がものを言う唇のように、芝生から畠を劃って一面に咲いていた三色菫の、紫と、白と、紅が、勇美子のその衣紋と、その衣との姿に似て綺麗である。 ....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
えらび、材料をととのえて、スリッパをつくりはじめました。紫紺の布地に、しなやかな三色すみれの花をおいたのが、たいそうかわいいと、みんながいいました。ベスは、手が....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
戸が二つあったり。そして下大和橋のたもとの、落ちこんだように軒の低い小さな家では三色ういろを売っていて、その向いの蒲鉾屋では、売れ残りの白い半平が水に浮いていた....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
いえば、まず海の緑、空の紺青、砂の灰――とこの三つしかない。ところが支倉君、この三色刷を見詰めているとだ。どうやら碑銘を読んでくれる、死人の名が判ったような気が....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
た。 (オフェリヤの台詞)「さあ連理草(レイアティズに)、別れってこと、それから三色菫、これは物思いの花よ。あなたには茴香(王に)それから小田巻。あなたには芸香....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
が、日想観である。海岸の樹下に合掌する韋提希夫人あり、婢女一人之に侍立し、樹上に三色の雲かかり、正中上方一線の霞の下に円日あり、下に海中島ある構図である。当麻の....
古事記」より 著者:太安万侶
る蟲が、一度は這《は》う蟲になり、一度は殼《から》になり、一度は飛ぶ鳥になつて、三色に變るめずらしい蟲があります。この蟲を御覽になるためにおはいりなされたのでご....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
は、フランクリン、リンコルン、ビスマークだ、西郷南洲、そうした世界的英雄の廉物の三色版がさも大業に掲げられてあった。なるほど、此処は明治の二十年代だなと思うと、....