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「三蔵法師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三蔵法師の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
悟浄歎異」より 著者:中島敦
陥った場合でも、彼はただ、今自分のしている仕事(妖怪《ようかい》を退治するなり、三蔵法師《さんぞうほうし》を救い出すなり)の成否を憂えるだけで、自分の生命のこと....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
し上げようと思う『心経』のテキストは、今よりちょうど一千二百八十余年|以前、かの三蔵法師で有名な中国の玄奘三蔵が翻訳されたもので、今日、現に『心経』の訳本として....
十二支考」より 著者:南方熊楠
申しためると。 熊楠いまだ『六波羅蜜経』を見及ばぬが、三国呉の時支那へ来た天竺三蔵法師康僧会が訳した『六度集経』五にラーマーヤナ譚あるを見出し、『考古学雑誌』....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
小屋のようなのが一軒、月夜に灯も見えず、前途に朦朧として顕れました。 小宮山は三蔵法師を攫われた悟空という格で、きょろきょろと四辺を※しておりましたが、頂は遠....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
りぬけ、二里の難路を突破して、一命無事に伊豆多賀の里に辿り着くことができた。古に三蔵法師あり。今に石川淳あり。かほどの苦難の路は、凡夫は歩くことができない。 ....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
のも忘れたという禹が治水の功によって王に挙げられて以来、孔子はここで王道を説き、三蔵法師は黄河をさかのぼって天竺へと志し、諸侯が争った中原はこの黄土地帯であった....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
りではないが、主たるものについて名を立てたのである。その三蔵をみな知っているのを三蔵法師と名づける。 玄奘三蔵とか、義浄三蔵とかいう人がそれであります。その一....
『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
を汲《く》んで、辛《かろ》うじて生命を保っているところである。 千三百年の昔に三蔵法師は、こういう土地を、本当はやはり孫悟空も八戒もつれずに、一人で歩いて行っ....
小説のタネ」より 著者:吉川英治
悟空というあの半人半猿の性格は、現代人のたれの中にもいる一種の怪物ですからね。三蔵法師が天竺に経を求めにゆく願望を、今にすれば、さしずめ、人類の浮沈にかかわる....