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三行半
「三行半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三行半の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
翌日、保子のいる逗子の家に帰った。するとたぶんその翌日の朝だ、僕は彼女から本当に
三行半と言ってもいい短かい絶縁状を受取った。それは「もし本当に私を思っていてくれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、お浜は不審顔《ふしんがお》に手に取って見ますと、意外にもこれは離縁状、俗にいう
三行半《みくだりはん》でありましたから、 「これは私に下さる離縁状、どうしてまあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うのかな」 「離縁状を書いて下さい」 「誰に断《ことわ》った縁でもない、いまさら
三行半《みくだりはん》にも及ぶまいが」 「そんなら今から出て行きます」 「それも....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
おとした。
「サ! おさよ殿、これなる五十両を受け取って、約束どおりに栄三郎から
三行半《みくだりはん》を取って来てもらいたい。いかがでござる?――よもや嫌とは…....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
の十箇条に限り、其外は如何なる場合にても双方の相談合意に非ざれば離縁するを得ず。
三行半《みくだりはん》の離縁状などは昔の物語にして、今日は全く別世界なりと知る可....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
って厭だよ、お願だから離縁状を書いておくれ、連添っているのは厭でございます、直ぐ
三行半を書いておくんなさい、黙っていては分りませんよ、サヽ早く書いておくんなさい....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
げましょうよ」
「ふむ。おめえのねらって来たのは、はじめから金じゃあなくて、その
三行半《みくだりはん》なのだな。そうわかれあ書かねえ。書くもんか。おいらとおめえ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の飾りからしてひん毟ってしまう。むしってしまえばそれで離婚ということが極ります。
三行半の暇状を出す代りにこの結婚玉瑜を取ってしまうのです。
その他に首飾環、胸....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
の苦痛が免れるなら、百本でも書きたいくらいでございますゆえ、そんならばと云うので
三行半ゆえ訳は有りませんから、サラ/\と書いて安兵衞の手に渡すを受取り、政七の居....