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三角点
「三角点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三角点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
た。地図には書いてないが石仏道というのは地図の千町ヶ原道の二四六二・二メートルの
三角点より少し下で左の尾根に入り一八六四・七メートルの牧場を通って橋場というとこ....
「槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
、渦を巻いている。 前面には阜のような山が二つ、小隆起をしている、赤沢岳頂上の
三角点も、大空を指さしている、谷は次第に高くなる、高くなると共に蹙まって来て、雪....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
う――谷川の流れる末に、巣くう人里などは、考えるさえ、まだ遠いのである。 二等
三角点に添って、西へと向き、見上げるような、岩の障壁を攀じると、急に屏風が失くな....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
て、その凹んだ痕が、峰の方へ、斜に切って、するすると登って行く。 もう前穂高の
三角点のある岩尾根は、醜恠に赭っちゃけて、ササラのように擦り減らされた薄っぺらの....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
がて地形は、わりあいにゆるやかな斜面となった。そして山姫山の頂上にある、測地用の
三角点のやぐらが、夕陽を背負って、にょっきりと立っているのが見えてきた。三人は、....
「異質触媒作用」より 著者:寺田寅彦
得られるところにある。このいたずらを利用したものの例としては三角測量の際に遠方の
三角点から光の信号を送るへリオトロープがあり、その他色々な光束が色々の信号に使わ....
「明日」より 著者:井上紅梅
ながら考えた。彼女は感じの鈍い女ではあるが、何家と濟世老店と自分の家は、ちょうど
三角点に当っているのを知っていたので、薬を買ってから家へ帰るのが順序だと思った。....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
していて人影を見ることが出来ない、間もなく樹竹の絶えた小平坦に出た、陸地測量部の
三角点の礎石があった、ここは観測の折に樹竹を刈り取ったらしい、時刻は午後の三時で....
「越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
くも登山史上特筆する価値あれば、左に全文を掲ぐ(K、K、) 余は三十六年頃より
三角点測量に従事して居ますが、去四月二十四日東京を発して当県に来る事となりました....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
たのであるが、それは誤であって、大岳山は皇海山に外ならぬのであった。皇海山の絶頂
三角点の位置から少し東に下ると、高さ約七尺幅五、六寸と思われる黄銅製らしき剣が建....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
今朝登って来た上宮川原。間もなく南麓から、霧がぽかぽかやって来た。急遽右に折れ、
三角点目的に登る。このあたり傾斜やや緩く、岩石の動揺が少ないので、比較的容易だ。....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
い所もあるが、大して困難を感ずる程ではない。峠から一時間余りを費して、温泉ヶ岳の
三角点に達することを得た。頂上は南北に長く、測量当時木を伐り払った跡には笹が生え....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
と好い平に出た。この広いそして僅に南東に傾いた原のような平が猫又山の頂上だった。
三角点は北寄りの小高い処に在って、櫓も未だ残っている。偃松に囲まれた小さな窪地が....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
やかな姿をしていようとは誰が思ったろう。仙人山から東へ続く山稜の一峰二一七三米の
三角点から派出された対岸の尾根こそは、木立の繁った急峻な側崖が押し迫ってはいるが....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
いう名は測量部の称呼であろうとのことであった。此山は相模野の基線から出発した一等
三角点で、其建設は明治十七年であった。尤も其以前に那須野の基線からする内務省の一....