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「三軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
や写真班はともあれ、記者一人ではどうにもなりません。軍の方では第一軍、第二軍、第三軍、第四軍を編成して、それが別々の方面へ向って出動するのに、一人の記者が掛持を....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
発するを機とし、正面より陶の本陣を攻撃するもので、小早川隆景これを率いた。 第三軍は、村上、来島等の海軍を以て組織し、厳島の対岸を警備し、場合に依ては、陶の水....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
越より、甥三好秀次、中村|一氏等を第二軍(二万)として大君畑越より、秀吉自らは第三軍(三万)を率いて安楽越よりして、伊勢に侵入した。この安楽越の時、滝川方で山道....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
ったと云う話は伝説である。三番隊以下の後続部隊も日を隔てて次々に上陸した。先鋒の三軍各々路を三つに分ち、京城を目指して進んだが、処々に合戦あるものの、まるで無人....
山崎合戦」より 著者:菊池寛
た。 それと同時に、左翼は淀川を頼みにして、配備が手薄であったところ、秀吉の第三軍たる池田勝入斎が川沿いの歩立の小路を発見し、潜行して、光秀軍の左翼たる津田与....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
備は消極的で、東条を包囲して徐々に半円径を縮めんとするものらしい。 一方官軍は三軍を編成し、正行は弟の正時と共に第一軍を率い、次郎|正儀は東条に留守軍となって....
田舎教師」より 著者:田山花袋
も、すげなどの葉も茂って、剖葦はしきりに鳴く。 金州の戦い、大連湾の占領――第三軍の編制、旅順の背面攻撃。 「敵も旅順は頑強にやるつもりらしいですな。どうも海....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
の時の鉄壁とたのみて、その二十二貫小山のごとき体格と常に怡然たる神色とは洶々たる三軍の心をも安からしむべし。 肱近のテーブルには青地交趾の鉢に植えたる武者立の....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
んな難戦におちいってもかれはマスクをぬぎ両手をあげて「しっかりやれよ」と叫ぶと、三軍の元気にわかに振粛するのであった。 かれは一同を広場の片側に整列させた、何....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でも廃《すた》らないのさ。これをこう着用して、馬に跨《またが》って先登に立つと、三軍の士気がおのずから奮う、その点もダンブクロとは威力が違う、飾り物でもなんでも....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
べての勲章や金モウルの飾りを剥ぎ取った色の褪せた黒の軍服を着ていた、が、どこかに三軍を叱咤した面影が残って、その棒のような身長のうえから何ごとをも諦め切ったほほ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
戦に先立つ動乱の初めの深い静寂の最中に、命令によってエルロンとレイユとロボーとの三軍団から抜かれ、ニヴェルの道のジュナップの道との交差点であるモン・サン・ジャン....
蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
、まず一尾の前衛が湾の入口へ泳ぎついて安全とみれば、湾内へ入る。続いて第二軍、第三軍が入り、最後に本隊が入るという順序になるのだけれど、もし少しでも物騒と見れば....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
記・記録・古文書等にはなはだ多く散見するところなり。征夷大将軍はもと東夷を征する三軍に将たるものの称なり。しかしてかえってみずから東夷の称を受く。すこぶるその義....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
従い逐次拡大せり。特に注目に値するは、ナポレオンの一八一二年役に於て、実質に於て三軍を有しながら、依然一軍としての指揮法をとり、非常なる不便を嘗めたりしが、欧州....