三途の川[語句情報] » 三途の川

「三途の川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三途の川の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
って木戸をはいって、獄門首のさらされている藪のきわや、骸骨の踊っている木の下や、三途の川や血の池や、それらの難所をともかくも通り越して二筋道の角に出た。 最初....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
わぬ経を門前の、小僧に聴かれた上からは、覚えた経(今日)が飛鳥(明日か)の流れ、三途の川へ引導代り、その首貰った、覚悟しろ!」 そう言い終ると、五右衛門は仔細....
死生」より 著者:幸徳秋水
得ざるを恐るるのである、(第二)来世の迷信から其妻子・眷属に別れて独り死出の山、三途の川を漂泊い行く心細さを恐るるのもある、(第三)現世の歓楽・功名・権勢、扨は....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、彼は儒教実学の家に育って、仏教には遠かった。唯乳母が居て、地獄、極楽、剣の山、三途の川、賽の河原や地蔵様の話を始終聞かしてくれた。四五歳の彼は身にしみて其話を....
あの顔」より 著者:林不忘
この豊春筆岩井半三郎のそれは、白無垢を着て悄然と立っているすがただった。背景に、三途の川の杭が見えて、さびしいけしきだった。伏見屋の者のいうとおり、絵の主の岩井....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ア。サテモ恐ろしキチガイ地獄じゃ。なれどここらはまだ小手調べじゃ。キチガイ地獄の三途の川だよ。聞いたばかりで身の毛がザワ付く。八万地獄は愚かな事だよ。阿呆メチャ....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
ではあるまい。あの刑事なら右腕をつけ根のところから千切られて、今頃は蒼い顔をして三途の川を歩いている筈だった。――が、それにしても、声音が似ているので、貫一はぞ....
死刑の前」より 著者:幸徳秋水
れるのである。(第二)来世の迷信から、その妻子・眷属にわかれて、ひとり死出の山、三途の川をさすらい行く心ぼそさをおそれるのもある。(第三)現世の歓楽・功名・権勢....
源氏物語」より 著者:紫式部
泡と消えなん 源氏は微笑を見せて、 「悪い場所で消えようというのですね。しかし三途の川はどうしても渡らなければならないそうですから、その時は手の先だけを私に引....
春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
は、前世の約束であったのであろうか、不思議な縁である。 いまごろ、この二幽人は三途の川の土手あたりで久濶を叙しながら、互いに微苦笑を交していることであろう。 ....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
もうこの世に何にも思い残しなさることもねえようなわけで……今頃はお三人で、楽しく三途の川原ででも、遊んでおいででやしょう……なむまいだぶ……なむまいだぶ……」 ....