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「三遍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三遍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
めくら鬼 めくら鬼、めくら鬼、 めん眼《め》がみえないごぞんじか、 くるくる三遍まァわって、 わたしをつかめてごらんなね、 こォろぶなころぶな、 だれでもい....
雪の塔」より 著者:海若藍平
う間もなく、太陽の光りに照らされた雪の塔は見る見るうちに溶け出して、ユラユラと二三遍動いたと見る間《ま》に、根元からドタドタドタと一度に崩れ落ちてしまいました。....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ガアガアと鳴き立てた。もちろん、たいていの伝説で御定まりのように、こういうことは三遍行われなければならないので、次には一羽のペリカン次には一頭の牡牛でこの術を行....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
木の釘と反対側に立っている里程標との間へ渡して、その真ン中へ豚を縛った位では到底三遍も四遍も成功する事は出来まい。だから当然、盗んだ男は、線路の上へ縛りつけてか....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
いろい鳥打帽をちょこんと乗せている。 「へえ、すみません。点きました」その男は二三遍頭を下げてから立上った。ズボンの皮が引張られるためか、変な音がした。「旦那、....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
時は千世も経ぬべし姫小松、御前の池なる亀オカにつるこそむれ居て遊ぶめれとこれを二三遍うたいすましたんで人々がみな感心してしまった。入道相国も面白そうに「おう、お....
天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
辺を見渡せば 花盛りかも白雲の かからぬ峰こそなかりけり 繰り返えし繰り返えし三遍まで娘は唄って舞い澄ます。 と見ると老人は眠っています。ゴロリと草の上に横....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
声に何か唱え言をしているように見えた。それは「南無」というように聞える。鶴見は両三遍唱え言を繰り返してから、遽かに勢づいていった。「天工を奪うとはこの事だ」と。....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
読んでいた。十四歳から十七、八歳までの貸本屋学問に最も夢中であった頃には少なくも三遍位は通して読んだので、その頃は『八犬伝』のドコかが三冊や四冊は欠かさず座右に....
妖怪学」より 著者:井上円了
寺入道前関白太政大臣様」といおうの――「法性寺入道前関白|云云」と呼気を切らずに三遍くり返しいうときは、落つるなり。 (七)やけどを治する呪術 「さる沢の....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
い事だ。毎日一度|大飯を喰って、日比谷の原(その頃はマダ公園でなかった)を早足で三遍も廻れば直き肥る。それには牛肉で飯を喰うのが一番だ。肉が営養があるというわけ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
比丘賢解主に帰依し奉ると言って、その辺の土民は毎晩|寝際にその巌窟の方向に向って三遍ずつ唱えて三遍ずつ礼拝するです。それを見てもその人がどれだけか高徳であるかは....
美味放談」より 著者:北大路魯山人
一瞬間精神|朦朧として、ぼんやりしているところにつけ込んで、クー、クー、クー、と三遍で尻まで裂いてしまう。この技術は関西では見られない。東京の職人のいいところだ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
根本で呑気な体操の真似事をやっている。ひとり忙しいのは源五郎虫で、同一圏内を三十三遍8形に回って、それからちょっと先に進むおかしな運動をしている。 大阪の煙の....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、とにかくこれが私――白秋です。よく見て下さい、一寸と廻って見よう。」 そして三遍同一点でぐるぐると廻ったが、廻っているうちにおかしくなって笑い出してしまった....