三門[語句情報] » 三門

「三門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
けざま十二、三回破裂して、彼らの三分の一を奪ってしまった。 大隊に付属している三門の機関銃が、敵に対して、弱い、しかしながら緊張した反抗を始めたのであった。 ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、暗闇の中に、唇を噛んだ。七台の聴音機は、六台まで壊れ、先刻の報告では、高射砲も三門やられ、のこるは二門になっていた。 兵員は? もともと一小隊しか居なかっ....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
人の顔や、お母さんの思いが、私をいたわっている。海まで走る事がこわくなった。――三門《みかど》で下車する。燈火がつきそめて駅の前は桑畑。チラリホラリ藁《わら》屋....
『東洋美術図譜』」より 著者:夏目漱石
学で本邦美術史の講演を依託された際、聴衆に説明の必要があって、建築、彫刻、絵画の三門にわたって、古来から保存された実物を写真にしたものであるから、一枚一枚に観て....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
び出してくるはずのアナウンスを待ちうけた。 「月人《げつじん》一名が本艇右舷の第三門口を破壊しようとかかっている――艇長命令。全員直ちに配置につけッ」 さあ、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。神明《しんめい》から浜松町へかけての通り、お浜の駈けて行く後ろ影。 増上寺三門の松林の前まで追いかけて、 「待て!」 お浜の襟髪《えりがみ》は竜之助の手....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
を、礎から貫いた階子の、さながら只中に当っていた。 浅草寺観世音の仁王門、芝の三門など、あの真中を正面に切って通ると、怪異がある、魔が魅すと、言伝える。偶然だ....
蠹魚」より 著者:宮本百合子
彼等は、第一門に敬神、釈教を区分した。第二門に政書、職官、礼度、奏議、教育。第三門に天文、数学、博物学、医学、兵学、農学。そして、第四門に文学美術、音楽。第五....
南国太平記」より 著者:直木三十五
ております」 部屋の真中に、六七尺幅の、三角形の護摩壇が設けられてあった。壇上三門と称されている、その隅々に香炉が置かれ、茅草を布いた坐るところの右に、百八本....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
あの人の顔や、お母さんの思いが、私をいたわっている、海まで走る事がこわくなった。三門で下車する。 ホタホタ灯がつきそめて、駅の前は、桑畑、チラリホラリ、藁屋根....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
かって、世界一の大軍港をこしらえた。 音に聞えた金剛石砲台には、四十糎の大砲が三門、森のかげにすえつけられ、紅玉湾の奥の方には五万|噸《トン》の大船渠《だいド....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
、小雀、伯馬、小圓太を経て、明治三十四年三月襲名。 六代圓太郎――よかちょろの遊三門下小遊三、公園より六代目を襲う、ひと頃は鳴らせる音曲師なり。 七代圓太郎――....
草紅葉」より 著者:永井荷風
ちは裏山の茸狩《きのこがり》に、秋晴の日の短きを歎《なげ》いているにちがいない。三門《みかど》の町を流れる溝川《みぞがわ》の水も物洗うには、もう冷たくなり過ぎて....
霊廟」より 著者:永井荷風
ろしげ》の名所絵においてのみ見知っている常磐木《ときわぎ》の松である。 自分は三門前《さんもんまえ》と呼ぶ車掌の声と共に電車を降りた。そして前後左右に匍匐《ほ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の自然とのたたかいの勝利の姿をみるのであります。揚子江にかけられた大鉄橋、黄河の三門峡、永定河に作られんとする官庁ダム、さらに長城につらなっているところの緑の長....