三面[語句情報] »
三面
「三面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
三面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
は注意した。しかし今の葉子にはそれが不思議に自分とはかけ離れた事のように見えた。
三面に来ると四号活字で書かれた木部孤※《きべこきょう》という字が目に着いたので思....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
帝都二百万の市民の心臓を、一瞬にして掴んでしまったという評判のある、この「射撃手」事件が、突如として新聞の
三面記事の王座にのぼった其の日のこと、東京××新聞の若手記者|風間八十児君が、此....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
日、自然主義を誨淫文学と見做し社会主義を売国論と敵視する今日、ロイテル電報よりも
三面雑報の重大視される今日、滔々たる各方面の名士さえ学校時代の教科書たる論語とセ....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
わっせえ。」 行過ぎたのが、菜畑越に、縺れるように、一斉に顔を重ねて振返った。
三面|六臂の夜叉に似て、中にはおはぐろの口を張ったのがある。手足を振って、真黒に....
「転機」より 著者:伊藤野枝
趾を見ておきたいという私のねがいにも彼は賛成した。 ちょうど、四五日前の新聞の
三面に、哀れな残留民がいよいよこの十日限りで立ち退かされるという十行ばかりの簡単....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
。……当時の事の趣も、ほうけた鼓草のように、散って、残っている。 近頃の新聞の
三面、連日に、偸盗、邪淫、殺傷の記事を読む方々に、こんな事は、話どころか、夢だと....
「香水紳士」より 著者:大阪圭吉
見たのであるが、思わずギクッとなって、あやうく声を立てるところだった。 それは
三面記事で、上のほうの右肩のところに、次のような恐しい文字が、大きな活字で印刷さ....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
新聞をひろげてみて次のような
三面記事が出ていない日はほとんどあるまい。 水曜日から木曜日にかけての深更、某....
「壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
画が立てられた。 その最終の目的地点は東北の秘境、本朝の桃源にも比べられている
三面谷であった。
三面谷は越後の村上領では有るのだけれど、又米沢からの支配をも....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
附をする。 ト一人でさえ太刀打のむずかしい段違の対手が、ここに鼎と座を組んで、
三面|六臂となったので、青年は身の置場に窮した形で、汗を拭き、押拭い、 「へい飛....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
て、その意見に服し、その説に聴くこと十余年。いまだこの日のごときを知らなかった。
三面|艶書の記者の言、何ぞ、それしかく詩調を帯びて来れるや。 惘然として耳を傾....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
り立ったインコ夫人が後に沼南の外遊不在中、沼南の名誉に泥を塗ったのは当時の新聞の
三面種ともなったので誰も知ってる。今日これを繰返しても決して沼南の徳を累する事は....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
らざる侮辱を某の貴夫人に加えたという奇怪な風説が忽ち帝都を騒がした。続いて新聞の
三面子は仔細ありげな報道を伝えた。この夜、猿芝居が終って賓客が散じた頃、鹿鳴館の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
千人 第三はトロンヘイム市 人口三万八千二百人 市街は一面湾を抱き、
三面丘山をめぐらし、湾外は群嶼屏立し、すこぶる風致に富む。市内の壮観は中央街路の....
「アンケート」より 著者:大倉燁子
ハガキ回答 ※☆読者、作家志望者に読ませたき本、一、二冊を御挙げ下さい。 ※☆最近の興味ある新聞
三面記事中、どんな事件を興味深く思われましたか? ※フィルポッツの「赤毛のレドメ....