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「三韓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三韓の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
本といえども昔からそう超然としてただ自分だけの活力で発展した訳ではない。ある時は三韓また或時は支那という風に大分外国の文化にかぶれた時代もあるでしょうが、長い月....
田園雑感」より 著者:寺田寅彦
たしかな事はおそらくだれにもわかるまい。それにもかかわらずこういう口碑は人の心を三韓征伐の昔に誘う。そして現代の事相に古い民俗的の背景を与える。 この神社の祭....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
てもっと大物のモグラ族の地下でのアツレキを感じることができるのである。 すでに三韓系の政争やアツレキは藤原京のこのころから地下にくぐったことが分るが、日本地下....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
がら何等見るべきもののできなかったローマはその適例である。 日本でも、古くから三韓にことがあって、三韓から文字を伝え、儒を伝え、仏を伝え、美術を伝え、医薬を伝....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
しそれは勿論口称だけのことで、未だ文字を以てこれを表わすことは無かった。しかるに三韓服属以来、かの国人は古来支那人使用の文字のままに、これを「倭」と号し、或いは....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
これが若宮八幡の秘木とかいう橘の樹かいの」 「そうとみえる」 「神功皇后さまが、三韓へご渡海なされた折に、八十|艘の貢ぎ物のうちの第一のみつぎ物がこれじゃという....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
のような異例も、新たに起こることが可能だろうと思うのである。 この婚舎の名称は三韓の古い記録にもあるが、日本に行われていたものは前の長崎|茂木浦などの例のごと....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
たが、埋め立ての田が出来てから、わからなくなってしまいました。この石は神功皇后が三韓征伐のお帰りに、袂に入れてお持ちになった小石が、大きくなったのだといっており....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
国の郷名に余戸と称する者一国或は十余所に及ぶ。(中略)。昔王化の盛なるや、唐土・三韓の民の来帰する者、国史記を絶たず。(中略)。其の陋き者は、当時之を諸国に分置....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
を異民族なりとし、朝鮮人の子孫だなどと説くものが古来多い。古いところでは神功皇后三韓征伐の際の捕虜の後だとか、近いところでは秀吉の朝鮮征伐の際の捕虜の後ではない....