三食[語句情報] » 三食

「三食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

三食の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
も伯父の家《うち》は直《じ》き近くでございますから、晋齋も毎日見廻ってくれるし、三食とも運んでくれるので自分で煮炊《にたき》するにも及ばない、唯仏壇に向ってその....
深夜の市長」より 著者:海野十三
ートがあるから、そっちへ引越をせんか、もし引越しをするなら、室代を無料にした上、三食を只で賄うようにしてやるから、行く気はないか――などと大層なことをぬかしやが....
単独行」より 著者:加藤文太郎
駒―南駒と縦走して飯島へ十六時間、第三日、伊那町より高遠を経て戸台にいたり、弁当三食分を持って登り北沢小屋へ十二時間、第四日、仙丈へ往復し仙水峠から東駒に登り七....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
辺刑事の苦心も一通りのものではなかった。彼は一歩も家の外へ出る事は出来なかった。三食とも近所の仕出し屋から運ばせて、夜でも昼でも油断なく眼を光らしているのだった....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
れるとこがあるはずだ。それをせずにここへくるのが心得ちがい。主家が没落したにせよ三食や四食のゼニぐらいは貰ったはずだろう」 とミネの涙ながらの懇願にも全くとり....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
にはここの見通しが大切であった。これは自分らで試してみるが第一と、早速その日から三食のうちの二度までをパン食にして続けてみた。副食物には砂糖、胡麻汁、ジャム等を....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
をしてよい事になって居ります。これが習慣となって妻帯しても家庭で食事せず、やはり三食とも店でするのを見受けましたので、家持店員は夕食だけは必ず家に帰って家族と共....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
四十銭で、他地方よりも十銭高いけれど、道後の宿一般がそうなのである、それでも一日三食たべて六十五銭乃至七十銭)。 夜の敷布上掛はいつも白々と洗濯してある、居間も....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ったが、五六ぺん笑い声をたててお喋りしているうちに、みるみる古墳の山をくずして、三食分のチャンポンを一キレのカステラのようにやすやすと平らげてそこにカラのカナダ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
になっている。 「これはアメリカの兵食です。Cレーションといいましてね、八人分の三食が入っているんです。ちょっと温めますから待っていてください」 ハガアスさん....
」より 著者:佐藤垢石
、主人は恐縮した顔で、なにかお気に召さぬことでもあったのでしょうか。旅籠料は一泊三食金四十銭でありますけれど、それでお高いと思し召すなれば、もっと安値にして置い....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
かわらず膳に向って箸を取ると、汁の外は喉を通らぬ。やむなく生卵を二つばかり飲んで三食に代えた。よほど体に変調を来したものと見える。これで山登りが出来るかと心配に....
西航日録」より 著者:井上円了
に入りては大なる相違あるを見る。家みな茅屋にして、人みなはだしなり。農家の食事は三食ともに芋を用い、肉を食すること極めてまれなり。中流以上にても、肉食は一日一回....
うどんのお化け」より 著者:古川緑波
であろう。 ターキーの、うどん好きは、昔から有名。彼女が、殆んど、飯を食わず、三食とも、うどんだという、噂はきいていたが、交際《つきあ》うまでは、あんまり気に....
富士屋ホテル」より 著者:古川緑波
だろうなあと思って、今まで行く機会が無かった。 戦前から戦後にかけての値段は、三食と、お八つ(コーヒー又は紅茶に、トースト)が附いて、バス附の部屋で、一泊二十....