上に立つ[語句情報] » 上に立つ

「上に立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上に立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
懐疑主義 懐疑主義も一つの信念の上に、――疑うことは疑わぬと言う信念の上に立つものである。成程それは矛盾かも知れない。しかし懐疑主義は同時に又少しも信....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
忍野氏の責任如何にあり。 「それわが金甌無欠《きんおうむけつ》の国体は家族主義の上に立つものなり。家族主義の上に立つものとせば、一家の主人たる責任のいかに重大な....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ルトの実験/エネルギーの不滅/器械的熱学理論/この説の創設者等の説は哲学的基礎の上に立つものである/「熱的死」に関するクラウジウスの考え/死んだ太陽の覚醒に関す....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
いないかのごとく非難されているが、これは運動が專制によらず、眞に心からなる理解の上に立つていた實情を物語つている。 今日私は、東亞連盟の主張がすべて正しかつた....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
わなかった。 この室は、漢于仁の故郷であるところの浙江省は杭州の郊外、万松嶺の上に立つ、直立二百尺の楼台のうちにあって、しかもその一番高いところにあった。近代....
一坪館」より 著者:海野十三
へあつまってくるのだった。ものすごい人通りが、こうしてできる。 前には、新橋の上に立つと、源一の店がどこにあるか分った。しかし今はもうさっぱりだめだ。家が建っ....
恐竜島」より 著者:海野十三
ね」 赤道直下《せきどうちょっか》だから正午には太陽は頭のま上にあるのだ。筏の上に立つと影法師《かげぼうし》が見えない。よく探して見れば、影法師は足の下にある....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
のは、なんのことですか。石段の上でも、のぼるのですか」 「冗談じゃないよ。数値の上に立つというのが、わからないかね。岡部は森蘭丸《もりらんまる》という人を知って....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
ろを知らずといった喜び方であった。彼は、燻精の手をとらんばかりにして、彼を砂地の上に立つ古城へ連れていった。 「さあ、ここが毒瓦斯発明院だ。看板も、余が直々筆を....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
あんなにまるくまがってらあ」 なにしろ小さいジャンガラ星のことであるから、丘の上に立つと、星が球形になっているのがわかるのだった。りくつから考えるとあたりまえ....
火星兵団」より 著者:海野十三
国際会議を開くつもりで、もうすでにその仕事を始めた。八十億年のかがやかしい歴史の上に立つわれわれ地球人類は、今こそあらんかぎりの智力をかたむけて、やがて来らんと....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
で聞き入れた。しかし新しい治療をするについては、面倒でも、しっかりした臨床実験の上に立つことが必要であった。そのためにヒルミ夫人は朝早くから夜遅くまで、手術着に....
転機」より 著者:伊藤野枝
はつかないけれど、何しろそれは驚くべき広大な地域を占めていた。こうして高い堤防の上に立つと、広い眼界がただもう一面に黄色なその窪地と空だけでいっぱいになっている....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
すらりと立った姿に見えたが…… ああ、その晩方、幻のような形で、二人して、水の上に立つようになったんだ。 何に誘われて出たんだか、――とうとうあんな酷い目に....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
支配するの力あるをもって、幼時ひとたびヤソ教の井中に入りたるものは、終身大海の波上に立つことあたわざるべし。これに加うるに、婦人と小児はその心、春陽の青草のごと....