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上の宮
「上の宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上の宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
手の甘露が沖を曇らして注いだのだった。そのまま海の底へお引取りになって、現に、姉
上の宮殿に、今も十七で、紅の珊瑚の中に、結綿の花を咲かせているのではないか。 ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
|南の停車場」へ。 ブラッセル・すなっぷしゃっと。 セン河にまたがり「|沼の
上の宮殿」の転訛。 オテル・ドュ・ヴィユ――市役所。ゴセックとルイ十四世式の効....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
もしれないからです。 ところで、私はこの国の人々に案内されて、階段を上り、島の
上の宮殿へつれて行かれたのですが、そのとき、私は、みんなが何をしているのか、さっ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
れは無理である、ぜひそうしてと言い合っているうちにも夜もずっとふけてきた。 馬
上の宮は少し遠くへ立っておいでになるのであったが、田舎風な犬が集まって来て吠え散....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
こう云ったのは、額に瘤のある若者であった。 「洵に浪江殿はいい娘ごではあるが、父
上の宮川覚明殿は、俺には変に人間放れのした、奇怪な人物に見えてならぬ」 弦四郎....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ど陽暦の二月二十三日に当りましたか。どうもその夜の光景というものは、全く一夜に天
上の宮殿をこの世界に移したかのように思われる。これは私が見た上での一家言でなくっ....
「鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
ものが下手ものであって、もとより一流の食通を満足させる体のものではない。いかに最
上の宮古まぐろといってみても、高の知れた美味にすぎない。以上挙げた以外にも、まぐ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
した、という伝説のある通り、顕昭の歌は冴えなかった。 萩が花ま袖にかけて高円の尾
上の宮にひれ振るや誰 という歌など、『万葉』に出てくる素材を扱ってはいるが、声調....
「古事記」より 著者:太安万侶
子はタメの王お一方です。庶妹ハシヒトノアナホベの王と結婚してお生みになつた御子は
上の宮のウマヤドノトヨトミミの命・クメの王・ヱクリの王・ウマラタの王お四方です。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「ひとまず、短慮な山攻めは、見合せろ」と。 で総勢は、洛中へ退陣した。 山
上の宮方へは、このころ北国から四千の新手が馳せさんじ、また、阿波四国の宮方も「お....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
越後信濃にもおられたりして、地方的な小合戦に、お名をうたわれることはあったが、馬
上の宮は、もうふたたび見られなかったといってよい。漂泊の旅に詠まれた一首には、 ....