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「上の町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上の町の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うちに、半七はうしろから自分を追い掛けて来た人のあるのに気がついた。それは五十以上の町人風の男で、悪い生活の人ではないということは一と目にも知られた。男は半七の....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
からりと鳴る音と、それを担いで行く白丁の足音がしとしとと聞こえるばかり。お神輿は上の町のお旅所へ送られて、暗闇のなかで配膳の式があるのだそうで……。そのあいだは....
朝の風」より 著者:宮本百合子
かれなければならないことになった若い女が、女友達とつれだって、秋の西日のさす丘の上の町を家さがしに歩きまわっている場面であった。一つ角を曲って新しい道へ出たと思....
十二支考」より 著者:南方熊楠
鶏また前のごとく叫んだので、※、またなぜわれを兄弟と呼ぶだろう。我は水に、彼は陸上の町に住むにと訝《いぶか》り考えて去った。何とも解《げ》せぬから、ンザムビ(大....
雪柳」より 著者:泉鏡花
そういえば、お対手は、姪、尼でもや、酒だけは黒松の、それも生一本やで、何と、この上の町、ここでの名所、一本松というてもいいやろ。」 と尼刀自が洒落れた。が、こ....
寺町」より 著者:岩本素白
小家の中には、鈍い金色を放つ仏像の見えることもある。そうかと思うと、古い門だけが上の町に立って居て、そこから直ぐ狭い石段が谷深く続き、その底に小さな本堂の立って....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
雲もなかった。 ここは坂東四箇国に跨がって、雲取、白石、妙法ヶ岳の三山に通う天上の町だった。神社仏閣の堂塔|門屋の一郭につづいて、その別当だの社家だの、土産物....