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上下動
「上下動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上下動の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「昭和十五年度の文学様相」より 著者:宮本百合子
、両者の間の動きの形は、作品がその自然の重さで水平動しているところへ作家の動きは
上下動的であって、作品と作家との動きの間に見のがすことの出来ない一つの開き、角度....
「大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録」より 著者:宮本百合子
九月一日、土曜 私共は、福井に八月一日より居、その日、自分は二階、Aは階下で勉強中。十二時一二分すぎ、ひどい
上下動があった。自分はおどろき立ち上ったが二階を降るのが不安なほど故、やや鎮るの....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ません。BUMPと称する小急下降運動は、ちょうど船に波浪が作用するように、気流の
上下動に乗って機が小刻みに揺れるだけのことです。 高いビルデングのうえから下を....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
一体動揺するものに乗ることが私の体には適せぬのだ。そうして左右動は、まだよいが、
上下動になると最も困るのだ。そこでブランコと船とが就中閉口せざるを得ぬことになる....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
した。然し今投げやり投げ返されるのは彼自身であった。そして、殆んど律動的な残忍な
上下動に身を任しているうち、彼は遂に一つのものに辿りついた。それは無限の底に身を....
「日記」より 著者:宮本百合子
五寸も家が地面からとび上った話をする。ひどい有様であったらしい。 横浜、鎌倉は
上下動であった。そのとき、Miss Wells が話したが、房州と、大島との間に....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
的な描写である。「問題の瞬間はただ機関の輪転が一つ滑ったと言ったような、極く軽い
上下動でした。私は、船室の鏡台の前でタキシイドを脱ぎかけた時でしたが、踏んでいる....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
車はうねうね喘いでゆく。山下運転手君は、平地を見るのとおなじである。ただし車体は
上下動を烈しくし、ことによれば、自解分裂を起こさないとも限らないような軋みをのべ....