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上伸
「上伸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上伸の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
の素質の良質な点は、有名な「敗北の文学」(芥川竜之介論)と「過渡時代の道標」(片
上伸論)とにまず第一段として現われている。之は並々ならぬ良識とそれを裏づける展望....
「道標」より 著者:宮本百合子
るかということはモスク※に二年いる伸子たちによくわかった。そういう決定があった以
上伸子たちはもうルケアーノフの借室人であることは不可能になったのだ。
「事情は、....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
ろで加賀の国の何代目かの殿様は、家老や奥女中から笑われるのも構わずに鼻毛を一寸以
上伸ばして御座ったという話だが、アレは君が教えたのか」 バレンチノが長い、ふる....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
。生活の発展と芸術の発展とを統一的な地盤の上に求めていたロシア文学専攻の評論家片
上伸も、この外在批評の問題には深い興味を示した。 有島武郎の悲劇的な終焉後、労....
「巌の花」より 著者:宮本百合子
質は、その後の諸論集のなかでどのように展開されただろうかという問題である。 片
上伸研究が「過渡期の道標」と題されたことは、示唆的である。著者は、芥川龍之介の敗....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ンと引張って向うへ駆けだしてネ。四、五間も走ると、きっと綱が何かに引懸ってそれ以
上伸びなくなるから、そこんところで、ジッと持っててネ。あたしが帰ってくるまで、離....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ります。瀬戸もののポストになります。街の燈柱もコンクリートになるのでしょう。『片
上伸全集』は興味があると思いますがいかがでしょう、私には心ひかれるものがあります....
「白藤」より 著者:豊島与志雄
」 美代子は黙って聞いていました。 「伸びるだけ伸びた大きな藤蔓は、もうそれ以
上伸びる必要がないから、新たな若い蔓を伸ばさないで、ただ花だけ咲かせるよ。ところ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ろに来る前から黒光の名で何か書いていたが、特に露西亜文学に興味を持ち、早稲田の片
上伸氏、昇曙夢氏、若くして死んだが桂井当之助氏などと親しくし、また在留の露西亜人....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
師の芸は伝えられないものとしてあがめている。この、浜節子さんは、年少のころから片
上伸《かたかみのぶる》氏たちを友人にもっていたような、浜子には学問の友達である。....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
か、其が言うて見たい。まず歌壇の人たちの中で、憚りなく言うてよいことは、歌はこの
上伸びようがないと言うことである。更に、も少し臆面ない私見を申し上げれば、歌は既....
「俳句に於ける象徴的表現」より 著者:種田山頭火
義(自然主義以後のそれらで『新』字を附せられている)との合一である(中村星湖氏片
上伸氏等の最近論文参照)。私にはよく解らないが当来の新文芸は象徴主義によって生れ....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
もっと多くの人を楽しませたらどんなにいいだろうと思うが、人間の器量は別で、これ以
上伸びなければ仕方がない。 そこへゆくと久兵衛はまったく違い、性|濶達であり、....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
かい崖の上に、北向に、江戸川の谷を隔てて小石川の高台を望んだ静かな家だったが、片
上伸先生なども一時そこに下宿していられた。大きなけやきの樹に窓をおおわれた暗い六....