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上値
「上値〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上値の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
つけて見ると、其形跡がわかるそうだ)一個一円四五十銭で買った鳥箱は中の小鳥よりも
上値で、一個六十銭位に売れたそうだから、表紙の再用が六銭に値すると云うのは鳥箱同....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
川の商人らをしきりに待ち遠しく思った。例の売り込み商を訪ねるたびに、貿易諸相場は
上値をたどっているとのことで、この調子で行けば生糸六十五匁か七十匁につき金一両の....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
いのがえらいところで、千円ぐらゐでうけてきた品物が一万五千円ぐらゐに思ひがけない
上値で買ひ手があると、三百円とか五百円とか予定してゐた口銭以外はそつくり売り手へ....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
主なるものを、抽出してみる。いずれも一貫目当たりで、出盛り期の農家が青物組合の買
上値段である。 胡瓜が六十四銭、南瓜が四十五銭、茄子が五十六銭、トマトが六十二....