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「上元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上元の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
コロナの内側の部分に特有なものである。しかし全体としてみれば星のスペクトル線の地上元素のそれとはかなりまでよく一致しているのは事実である。マクスウェルは一八七三....
牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
元の末に方国珍という者が浙東の地に割拠すると、毎年正月十五日の上元の夜から五日間、明州で燈籠を点けさしたので、城内の者はそれを観て一晩中遊び戯....
陸判」より 著者:田中貢太郎
ないうちに夫になる人が歿くなったので、十九になっても、まだ嫁入しなかった。それが上元の日に十王殿に参詣したが、その日は参詣者が非常に多くて雑沓していた。そのとき....
石狩川」より 著者:本庄陸男
条、火薬その外火を発し易き物品報知無くして積込みたるものは、見当り次第取り捨ての上元価三分の一の罰金取立て申すべし、但《ただ》し此の規則を犯せるによって危害を生....
道標」より 著者:宮本百合子
るリュックス・ホテルのことを考えていたのだった。そこに日本のふるい革命家である山上元が住んでいた。山上元がそこにいることは公然の秘密のようなもので、新聞記者であ....
この夏」より 著者:宮本百合子
々にゴシップと笑いの種を与えることであろう。 このような楽しみのほかに、私には上元気の午後三時頃、酔ったようになって盛夏の空と青葉の光輝とに見とれる悦びがある....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
のですよ。年が寄って病気だもんだから、迷信家になってしまって困りますの。(間。)上元気のようね。 画家。そうですよ。慢性怠惰病という病気は別として。 姉。(微笑....
王成」より 著者:田中貢太郎
を自分の命のように大事にした。その頃|某という鶉の好きな王があって、正月十五日の上元の節にあうごとに、民間の鶉を飼っている者を呼んで、それを闘わさした。旅館の主....
嬰寧」より 著者:田中貢太郎
で、代りに細君となるべき女を探していたが、まだ纏まっていなかった。 そのうちに上元の節となった。母方の従兄弟に呉という者があって、それが迎いに来たので一緒に遊....
封三娘」より 著者:田中貢太郎
来る者があると、自分で選択さしたが、いつも可いというものがなかった。 ちょうど上元の日であった。水月寺の尼僧達が盂蘭盆会を行ったので、その日はそれに参詣する女....
牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
になっている。 元の末に方国珍と云う者が浙東の地に割拠すると、毎年正月十五日の上元の夜から五日間、明州で燈籠を点けさしたので、城内の者はそれを観て一晩中遊び戯....
三国志」より 著者:吉川英治
何かうなずいていた。 およそ一箇月ばかりの後の正月十五日のことだった。こよいは上元の佳節というので、親族や知己朋友が集まっていた。董承も病室ではあるが、吉例と....
三国志」より 著者:吉川英治
はいうまでもない。 かかるうちにその年も暮れた。そして正月十五日の夜は、毎歳、上元の佳節として、洛中の全戸は、紅い燈籠や青い燈を張りつらね、老人も童児も遊び楽....