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上半身
「上半身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上半身の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
うしや》の飾り窓などを眺めている。
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こう云う親子の
上半身《じょうはんしん》。父親はいかにも田舎者《いなかもの》らしい、無精髭《ぶし....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
いひらめきを見せていることは、ほとんど壮年の昔と変りがない。
老人はていねいに
上半身の垢を落してしまうと、止《と》め桶の湯も浴びずに、今度は下半身を洗いはじめ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
《あが》り口《ぐち》には、もう眼の悪い浅川の叔母《おば》が、前屈《まえかが》みの
上半身を現わしていた。
「おや、昼寝かえ。」
洋一はそう云う叔母の言葉に、かす....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
誰《たれ》かの顔を見上げている。………
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「さん・せばすちあん」の
上半身《かみはんしん》。彼は急に十字を切る。それからほっとした表情を浮かべる。
....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
覗きこんだ。 「呀ッ、マスク! マスク!」 印袢纏の男は、何を見たのか、猛然と
上半身を起こして、すぐ目の前に転っている一個の死体にとびついた。彼は、死体の顔に....
「海底大陸」より 著者:海野十三
説明は、次のようにつけるのがよろしいと思う」 と、長良川博士はテーブルのまえに
上半身をのりだし、きわめて荘重な口調をもって、 「海底超人は、それ以来四千年とい....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
た。 そのうちに怪魚の数がふえた。二、三十ぴきにふえた。しかもその怪魚たちは、
上半身《じょうはんしん》を水面からのりだしたまま、一ヶ所に集まってきた。そして、....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
体がころがりこんできた。 たしかに人間だった。乗組員だ。しかし誰だわからない。
上半身が黒こげだ。顔も両手も黒こげだ。 「誰だ、きみは……」 その黒こげの人物....
「金属人間」より 著者:海野十三
た布《ぬの》がとり去られてあった。そして警官が目をそこへやったとき、男の死体が、
上半身をつつーッと起こしたかと思うと、警官の方へ顔を向け、上眼《うわめ》でぐっと....
「恐竜島」より 著者:海野十三
っとでていった。ケンが右腕をすばやく引く。するとロープのはしの輪が、うまく伯爵の
上半身をとらえた。 「あげるよ」 ケンは下へ、そういってから、うしろのダビット....
「火星探険」より 著者:海野十三
ばを、四少年は通りかかったのである。少年たちに声をかけられ、マートンは大儀そうに
上半身を起した。彼はたいへん疲れ切っていた。 「どうしたんですか、マートンさん」....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
けた声が、川上の耳にはいった。だれかが、かれのからだをおさえつけるのをふりきって
上半身を起した。そのときかれは目をあけた。――そのときかれの見た異様な光景こそ、....
「火星兵団」より 著者:海野十三
と、ちゃんと首が上るのだった。
おやおや、不思議だと思い、今度は両手をついて、
上半身を起してみると、なるほどちゃんと
上半身が起上った。(あっ、いつの間に、縄を....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
さらに六条の頸にまいた腕に力を入れた。 「うーむ」 と唸って、「火の玉」少尉の
上半身が後にのけぞる。 「日本人、まだ死なぬか!」 「うーむ」 「火の玉」少尉の....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
る。 また馬が廻つて来て、桜鳥は飛び立つ。そのあとを、馬鍬にとりついて行く男の
上半身シヤツ一枚の蟷螂みたいな痩せぎすな恰好はたしかに秀治にちがいなかつた。 「....