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上告
「上告〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上告の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
今は全くの別人と為り済まして無事に世を送って居ます、甚しいのは死刑の宣告を受け、
上告中に脱獄して、爾して私の救いを受け、一年と経ぬうちに、然る可き履歴書を作って....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
ある。そのとおりかと裁判長に訊《き》かれた時、スミスは笑って答えなかった。控訴も
上告も棄却《ききゃく》されて、死刑の執行を受けたのは、ケント州刑務所でだった。刑....
「獄中記」より 著者:大杉栄
もう一人は、やはり四十幾つかの上方者らしい優男で、これは紙幣偽造で京都から控訴か
上告かして来ているのだった。そして最後のもう一人は、六十幾つかの白髪豊かな品のい....
「カール・マルクスとその夫人」より 著者:宮本百合子
う特色をもった十九世紀初頭のライン州、トリエルの市にハインリッヒ・マルクスという
上告裁判所付弁護士が住んでいた。そこに、一八一八年五月五日、一人の骨組のしっかり....
「年譜」より 著者:宮本百合子
二〕月に宮本の第一審判決があり、関係被告中ただ一人無期懲役を求刑された。直ちに〔
上告〕した。この判決決定の日、裁判長は法廷の慣習を破って判決決定書の主文を先によ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
えを乞う。なお留守宅の万事、よろしく頼む。 社会党大会事件、またまた検事殿より
上告あったよし。「貧富」や「新兵」の先例から推すと、近々の中に深尾君もまたやって....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ノ報酬額ノ六割トス 但第一審又ハ第二審事件ノ報酬ヲ受ケタル場合ハ半額トス
四、
上告審ニ於テ事実審理ノ言渡ヲ受ケタル事件ハ第一審事件ノ報酬額ノ半額トス 但
上告審....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れた。その結果、ジャン・ヴァルジャンは有罪を宣せられ、死刑の判決を受けた。犯人は
上告することを拒んだ。しかし国王は無限の寛容をもって、その刑を減じて無期徒刑に変....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
の両腕を捉《とら》えた。人々は私の生命について責めを帯びてるのだった。私の事件は
上告してあった。そのやっかいな事柄がまだ六、七週間はかかるはずだったし、またグレ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
葉石らの重《おも》だちたる人々は、有期流刑とか無期とかの重罪なりければ、いずれも
上告の申し立てをなしたれども、妾のみは既決に編入せられつ。なお同志の人々と同じ大....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
言渡しをうけ東京高裁に控訴、二審では最初から否認したが認められず、さらに最高裁に
上告、小林は
上告趣意書で次のように述べている。「(前略)窃盗容疑で捕われた友人の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
顕は仰天した。が、なおも念を入れて。 「ともあれ、公重どの。以上はご責任を以ての
上告としてよろしかろうな」 「もちろんです。自分も西園寺一門の端、ぜひものう、北....