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上士
「上士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上士の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
尾を攬《と》りこれを得懐に内《い》れ水を取って還《かえ》る、さて孔子に問いけるは
上士虎を殺す如何《いかん》、子|曰《いわ》く虎頭を持つ、また中士の作法を問うと耳....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
から、ありついてみたいものだ!」 お庭番の中間は、執拗に油をかけた。 「立派な
上士格だ!」中間頭の左平までが、相槌を打った。 嘉平次は、相好を崩しながら、え....
「乱世」より 著者:菊池寛
。それは、お目見得以下の軽輩の士が一致しての言い分であった。彼らは太平の世には、
上士たちの命令を唯々諾々としてきいていた。が、一藩が危急に瀕すると、そこに階級の....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
もの明日のすがたでありました、歯に衣《きぬ》せずに云うならば、阿賀妻さん、われら
上士のものはおいおいと、火が消えるように取り残され、復讐《ふくしゅう》を受けるに....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
以て給せられていたものは、そのまま俵と看做して同一の削減を行われた。そして士分を
上士、中士、下士に班って、各班に大少を置いた。二十俵を少下士、三十俵を大下士、四....
「四十八人目」より 著者:森田草平
衛門の借宅に同宿することとなった。中村は小山田庄左衛門なぞと同じく百五十石取りの
上士で、鈴田は三十石の扶持米を頂いていたものであった。 頭領大石内蔵助もいよい....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
材であろうとも、容易に、鋭出することのできなかった因襲が、斉彬のために破られて、
上士の人々を、圧迫して来たことは、それらの人々にとって、容易ならぬことであった。....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
《じょうたい》を記《しる》したるものなれども、諸藩共に必ず大同小異に過ぎず。或は
上士《じょうし》と下士《かし》との軋轢《あつれき》あらざれば、士族と平民との間に....