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上声
「上声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上声の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「遠野へ」より 著者:水野葉舟
なままに聴き耳を立てた。 笑いながら言うらしい男の声で、――少しかすれているが
上声《うわごえ》の、にごりのある調子で、 「まあ見せなさい。左の手、左の手だ。わ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いる大一座がある。 悪ふざけの国者《くにもの》の声と、拗音《ようおん》にして、
上声《じょうしょう》の多い土地なまりとが、四方《あたり》かまわず、ふざけ噪《さわ....
「父の形見」より 著者:豊島与志雄
て、医学上の多少の知識があった故か、自分で自分の容態をはっきり意識していた。その
上声が殆んど出なかったので、時々激しい癇癪を起した。服薬を拒んだり、コップを投げ....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
機嫌《きげん》よく笑ったが、聞きつけないものには、何をいっているのか、あんまりな
上声《うわごえ》で、まるでわからなかった。すると、ナフキンをたたんでいた娘が、 ....