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上姿
「上姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だお若い方でございますね」 お君も木の蔭に隠れるようにして、やや遠く能登守の馬
上姿を見ていました。 「ほんとに、まだお若い方」 とお銀様が言いました。お君が気....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
審を抱いた。 村の者は、寝ずに、焼けた家やそんな死骸を片づけていたが、佐渡の馬
上姿を見ると、みな家の中へ逃げこんだ。 「あ、これ。何かわしを思い違いしておるぞ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、旅人も、歩いている侍も、彼の馬前を避けて、そして皆、振顧った。 実際、彼の馬
上姿は、江戸の街へはいっても目につくほど立派だった。――どこのお武家だろうと、人....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
よしを報じてもどった。 そろそろ街も正月支度に忙しげな師走二十七日。 彼の馬
上姿を先頭に、十二人の黄母衣組以下の一小隊が、三輛の牛車に、三人の佳麗な女囚の后....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
名もあり、入道姿だが、年はまだ四十三、四の壮者だった。 「行って来る」 彼の馬
上姿は、あまり立派ではなかった。小づくりなうえ色が黒い。それに彼は頭巾や烏帽子を....