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上官
「上官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
の童児へ目を落した。
「この小倅《こせがれ》は異相《いそう》をしている。」
鬼
上官《おにじょうかん》は二言《にごん》と云わずに枕の石を蹴《け》はずした。が、不....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
それには第一に、私を斬った日本人が憎い。その次には私たちを偵察に出した、私の隊の
上官が憎い。最後にこんな戦争を始めた、日本国と清国《しんこく》とが憎い。いや憎い....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
んとしたことを見なければならぬ。
兵卒
理想的兵卒は苟《いやし》くも
上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に批判を加えぬ....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
板の上を歩いていた。「こいつは罰を受けるのを恐れている。」――そんな気もあらゆる
上官のようにA中尉には愉快でないことはなかった。 「もう善い。あっちへ行け。」 ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
には厳然としていた。が、実際の機動演習になると、時々命令に間違いを生じ、おお声に
上官に叱られたりしていた。僕はいつもこの教官に同情したことを覚えている。 ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ま自分は忠実なる司法官として、加害者がお照であることを報告したのだ。それに対して
上官は、加害者の逮捕を僕にも命令した。街の科学者速水輪太郎を恋人に持ち、「深夜の....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
習ではないようだ」 二等機関兵である清二には、何の事情も判っていなかった。彼は
上官の命令を守るについて不服はなかったけれど、一と言でもよいから、出動方面を教え....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ンドン、パリなど、各国の都では、クイーン・メリー号の船客となった親や子供や親類や
上官や友人などの身の上を案じて、汽船会社のまえは群衆で黒山のようになった。 高....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
守番役をつとめとった。それが予備軍のくり出される時にも居残りになったんで、自分は
上官に信用がないもんやさかいこうなんのやて、急にやけになり、常は大して飲まん酒を....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
命令だ、撃ってはならない。それよりも、早く赤外線標識灯を、沖合へ!」 アンは、
上官のような厳かな態度で叫んだ。 「私は、皆さんの邪魔をしまい。私は、傍観者だ」....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
いだし、彼を連れてかえることだ」 山岸中尉は、どこまでも模範的な士官であった。
上官の許可をうけることと、不幸な部下をぜひとも救いだして連れていくこと、この二つ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
心配してくれているのだね」 「いえ、どういたしまして、自分の命はもちろんのこと、
上官の命もですね、どっちも心配しておりません。そもそも私の飛行機にお乗りになった....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
一週間ほど前に、この飛行隊へ着任したばかりの戸川中尉が、電話帳を繰る手を休め、
上官の方に声をかけた。 「うむ、例の『火の玉』少尉が、またやって来たのだ」 「え....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
そういったのが、どこがいけないんだ。それは本当のことじゃないか。それとも貴様は、
上官に対し嘘をつけとでもいうのか。次第によっては、日頃汁粉を奢ってもらっている貴....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ものであった。 私自身は陸大に受験する希望がなかったのであるが、余り私を好かぬ
上官たちも、連隊創設以来一名も陸大に入学した者がないので、連隊の名誉のためとて、....