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上宿
「上宿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上宿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、番頭の言葉だとあまり上等ではなかろうと思われたのに、どうしてなかなか容易ならぬ
上宿なのです。しかもそこの帳場に居合わした女将なるものがまた穏かでない。年の頃は....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が世田ヶ谷のボロ市。世田ヶ谷のボロ市は見ものである。松陰神社の入口から世田ヶ谷の
上宿下宿を打通して、約一里の間は、両側にずらり並んで、農家日用の新しい品々は素よ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
敬からであったろうか? ともあれマラーはそのいずれをも受けるの価値があった。その
上宿命の跡はあまりに歴然としていて、人をしてそれに触れることを躊躇《ちゅうちょ》....
「天下一の馬」より 著者:豊島与志雄
ありません。いくら悪魔だからといって、そんなに頼むのを見殺しにも出来ません。その
上宿を貸したとて、別に害はしないで、馬の力を十倍にしてくれるというのです。はてど....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、今日はどうにでも書けるという意味で、特に後白河をこきおろす意図はない。元来、史
上宿題の人である。玉葉の筆者や後の史家でも、皆よくいっていなかった。政略好きで、....
「野槌の百」より 著者:吉川英治
家へ帰った。 黒髪をわけたような青芒の武蔵野を縫う一すじの青梅街道を、三ツ木、
上宿と、二里ばかりあるくと、田無だった。百の家は、そのわずかな戸数の部落からさえ....