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「上尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
で狩り着にお召し替えとなって、吉祥寺裏のお鷹《たか》べやからお鷹をお連れになり、上尾久《かみおぐ》、下尾久、と川に沿って、ほどよく浩然《こうぜん》の気を養いあそ....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
耳近にたれやら呼びし心地して、愕と目を開きし千々岩、窓よりのぞけば、列車はまさに上尾の停車場にあり。駅夫が、「上尾上尾」と呼びて過ぎたるなり。 「ばかなッ!」 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
下等な江戸ッ児の見本でしょう。その意味で道庵先生が知っているのです。 大宮から上尾《あげお》へ二里――上尾から桶川《おけがわ》へ三十町――桶川から鴻《こう》の....
猿ヶ京片耳伝説」より 著者:国枝史郎
にも、乏しい懐中の中から金を立て替えてやり、それを縁に連れ立って歩き、日の暮れに上尾宿まで参りましたところ、女の姿が見えなくなったそうで。 『はぐれた筈もないが....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
らである。 もっと詳しく説明すれば、紋太郎と別れた貧乏神は、街道筋をズンズンと上尾の方へ歩いて行った。ものの半町も行ったであろうか、その時並木の松蔭から一人の....
剣侠」より 著者:国枝史郎
れているかもしれない) そこで主水と澄江の二人は、武州をさして旅をつづけ、今や上尾宿まで来たのであった。 江戸はほんの眼の先にあり、自分の屋敷も眼の先にあっ....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
きて少時待つほどに二時となりて汽車は走り出でぬ。熱し熱しと人もいい我も喞つ。鴻巣上尾あたりは、暑気に倦めるあまりの夢心地に過ぎて、熊谷という駅夫の声に驚き下りぬ....