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「上層階級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上層階級の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
りも感じなかった。が、纔《わず》かに彼の知った上流階級の青年には、――時には中流上層階級の青年にも妙に他人らしい憎悪を感じた。彼等の或ものは怠惰だった。彼等の或....
縮図」より 著者:徳田秋声
ほどなので、今日本趣味の勃興の蔭、時局的な統制の下に、軍需景気の煽りを受けつつ、上層階級の宴席に持て囃され、たとい一時的にもあれ、かつての勢いを盛り返して来たの....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
される以前、三世紀から七世紀にかけてササン王朝時代に用いられていた言葉で、その後上層階級には忘れ去られ、わずかに下層の国民大衆の間に語りつがれていた。 134ム....
北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
そして今は静かな余生を楽しんでる人々、そうした人間像なのである。私はこれを支那の上層階級にも見る。 茲にいう上層階級とは、支那流に解釈すべきである。成り上りの....
北支点描」より 著者:豊島与志雄
。 この紅卍字会は、現在三百万の会員を有すると云われているが、それが大抵富有な上層階級の人々ばかりである。会員からの寄付金などは如何程でも集め得るらしい。或は....
文学精神は言う」より 著者:豊島与志雄
、なぜいけないか。そう考えるべきではあるまいか。ところで今回、華族をはじめ種々の上層階級、つまり貴族階級が、一般民衆の中に埋没されようとするに当って、諸君は、貴....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
万物の霊長であるというふうに考えております。また人間の仲間でも下層階級の者よりも上層階級の者のほうが、高尚な生活をしているように思いますが、犠牲の基礎のうえに立....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
なければならぬはずである。この戸口調から除外されたものは、社会のほとんどすべての上層階級、及び極めて多数の下層階級を含むように思われる。これら一切の事情を考慮に....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
よしもないことである。 なぜならば、松永貞徳だの、大村由己だのという者自身が、上層階級の武家にばかり拠って生活を立てて来たもので、この世にそんなどん底があるこ....