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「上御一人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上御一人の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
く古い武器がある。眼前に潰えて行く旧くからの制度がある。下民百姓は言うに及ばず、上御一人ですら、この驚くべき分解の作用をよそに、平静に暮らさるるとは思われないよ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ほど、大小各藩へ何ほどというふうに、その額をきめて、公明正大な分配をして来たら、上御一人から下は諸藩の臣下にまでよろこばれて、これほど全国に不平の声は起こらなか....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の木戸も締め切るという評判であった。もはや、周囲の事情はこの国の孤立を許さない。上御一人ですら進んで外国交際の道を開き、万事条約をもって世界の人を相手としなけれ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
」 「はっ」 「申してみい」 「はっ――手前達、五十人、百人集まりますよりも、お上御一人の方が、日本のために、天下のために――何れだけお役に立ちますか? そのお....
地上」より 著者:島田清次郎
かけるとき、人々はさすがに哀しかった。一国の最高権威として無上の尊貴をおいたその上御一人でさえも死の前には全然無力であったことは悲しい感情をよび起こした。国民的....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
列するとはいうものの天覧に供し奉るのでありますから、公衆の前に発表するでなくただ上御一人の御覧に供するだけで御還御の後は直ちにお引き取りになって下さい。右は幹部....
殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
えも 真に国を愛し憂える真剣なものならば 言い方はいろいろに違っても、実質に於て上御一人を中心にした、それに直属する一国社会主義でなければならぬという所まで 来....
その人を知らず」より 著者:三好十郎
、よせッ!ぜんたい、そいつは、どこの馬の骨だッ!エスさまなんかよりゃ、わが国には上御一人、つまり天皇陛下がいられる事を、お前は忘れたのかッ! 友吉 (びっくりし....