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「上文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上文の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
から微塵《みじん》も一致するものでないという理窟《りくつ》も書いてなし、また理論上文芸の流派は是非こう分化するものだとも教えてくれない。ただ著者が諸家の詩歌文章....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
笠寺の山路ゆすりしゆふたちの あめの下にもかゝりけるかな これは幕末の井上文雄の歌である。 信長等が予想して居た通りに義元、頻々たる勝報に心喜んで附近....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ったのである。 さて、こう云って来ると、批評・批判・評論なるものが、決して本質上文芸だけに限られるものなどではないことが明らかである。本当の批評・批判・評論は....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
ほかさまざまの生活をして、好き自由な日を暮しながら歌人としても相当に認められ、井上文雄《いのうえふみお》から松《まつ》の門《と》の名を許され、文人墨客の間を縫う....
明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
る。女流歌人|松《まつ》の門《と》三艸子《みさこ》は長命であったが、その前身は井上文雄の内弟子《うちでし》兼|妾《めかけ》で、その後、深川松井町の芸妓|小川小三....
ゴルフと「悪い仲間」」より 著者:坂口安吾
のゴルフを買いかぶっているようだ。ボクのゴルフはうまくない。ボクは去年、家主の書上文左衛門さんにすすめられてゴルフをはじめた。書上さんの邸内には雨の日でも夜間で....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
城山麓の織物都市へ引っ越した。 私は引っ越してくるまで知らなかったが、そこは書上文左衛門という桐生一の旧家で桐生一の富豪の母屋であった。せまい部屋が一ツもない....
新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
であるにもかかわらず、とかく一般人にはこの後の目的が眼につかないのである。先日三上文学博士が貴族院でされた演説のなかで、法科万能を攻撃し、法学的素養の価値を蔑視....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
離れては、まるで無意味な言葉だ。 科学・文学(芸術)・などを総括する言葉を便宜上文化とするなら、文化は認識の総括となる。但し文化という言葉が含んでいる様々な要....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
ねばならぬ。 奥州における藤原基衡・秀衡等が夷狄・匈奴として認められたことは、上文引ける公家の日記によっても明白な事実である。しからば彼らは果して俘囚すなわち....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
との喧嘩の事を記して、 田楽与犬神人有外也。 とある。ここに坂者とは、明らかに上文の犬神人の事である。犬神人は五条坂に住んで、一方では祇園の神人であり、一方で....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の文化圏の中においてであり、その範囲内の人たちが漢詩と対立させて嗜む和歌は、事実上文字に書く創作詩だけに限られてきたためである。このようにして、和歌は、その伝統....
性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
言することによって、悪魔を退散させ得ると信じられていたのである。 (知里真志保同上文献、第126頁) 〈『北方研究』第一輯 昭和27年12月〉....
それから」より 著者:夏目漱石
も珍重している。代助はこの額が甚だ嫌《きらい》である。第一字が嫌《いや》だ。その上文句が気に喰わない。誠は天の道なりの後へ、人の道にあらずと附け加えたい様な心持....