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「上日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上日の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
のように間断なく変化している。何をやっても永持《ながもち》のしない男である。その上日記の上で胃病をこんなに心配している癖に、表向は大《おおい》に痩我慢をするから....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
がこの種の多少とも宗教化したヨーロッパ系ブルジョア哲学の諸代表者が、必ずしも表面上日本ファッショ哲学者ではないということは、今特筆しておかなくてはなるまい。ただ....
旅愁」より 著者:横光利一
だ。僕はね、千鶴子さんが嫌いじゃないんだが、今は日本人は君だけで結構なんだ。この上日本人と交際しちゃ、また言葉が日本語に舞い戻ってしまうからな。」 矢代は久慈....
文学の流れ」より 著者:宮本百合子
会性格の集積を発見してゆくだけの自信と覚悟と勤勉とがなければならないと思う。技術上日本文学がもっとわがものとしなければならない構成力について見ても、根本は、現実....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
学の発達自身を不具にするものに他ならない。だがこうした内部的矛盾にも拘らず、外見上日本の自然科学の現状は、却って之によって相当盛大に向かいつつあるというのが事実....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
密な友垣の間にあって、女史は淡い悲しみとゆかしさを抱いていたのであろう。 「水の上日記」五月十日の夜のくだりには、池に蛙《かえる》の声しきりに、燈影《とうえい》....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
なのかも知れません。何故なら日記はひとり合点承知の上。手紙は手紙ですものね。その上日記にはしない表現の上での積極が加ってもいて。だからもしかしたら手紙を私はよほ....
「峠」という字」より 著者:中里介山
「峠」という字は日本の国字である。日本にも神代から独得の日本文字があったということだが、それは史的確証が無い、人文史上日本の文字は、支那から伝えられたものであって、普通それを漢字と云っているが、日....
日記」より 著者:宮本百合子
い間に『科学文芸』から原稿をもらいに来たそうだ。 八月二十六日(土曜) 今日母上日本大学へ電話を御かけなさると、三月から一度も学校へ来ないと云うことだった。ど....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
日(日曜)、雨。午前、寺院を参観し、午後、オルコマ号に乗り込む。以下は「南米行途上日記」に譲る。欧州大陸旅行中の五絶は左に収録す。 八月遊歩去、樹下凍風来。(那....
三国志」より 著者:吉川英治
「――ただし、十日間がせいぜいです。十日は必ず頑張ってご覧に入れますが、それ以上日数がかかると、それがしはここで討死のほかなきに至るかもしれません」と、いった....
味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
文化において彼らを凌駕して一歩も引けを取らない。それはなぜであるか。 私は地球上日本が、優れた自然天恵を享けて成り立っているからだと思う。そして、このような地....
料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
とは言えない。これらの事実をほぼ知っている私は、自慢するではないが、私だけが事実上日本一の美食大家だ……などと考えることがある。過去五十年の人生において美食に関....