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上昇気流
「上昇気流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上昇気流の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
すると、ドイツ人はすぐに、発動機なしで、もちろん水素なども使わず、ただ風の弛張と
上昇気流を利用するだけで上空を翔けり歩く研究を始めた。 最近のレコードとしては....
「とんびと油揚」より 著者:寺田寅彦
翔していればきわめて楽に浮遊していられる。そうしてはなはだ好都合なことには、この
上昇気流の速度の最大なところがちょうど地面にあるものの香気臭気を最も濃厚に含んで....
「伊吹山の句について」より 著者:寺田寅彦
中で雪を降らせるというのであるらしい。特に美濃近江の国境の連山は、地形の影響で、
上昇気流を助長し、雪雲の生成を助長するのであろう。 また伊吹山観測所で霧を観測....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
両人をのせた気球は、不連続線の中につき入って、はげしく翻弄されていた。ものすごい
上昇気流が、気球をひっぱりこんだから、たまらない。今の今まで下降一方だった気球は....
「雷」より 著者:海野十三
その夏で一番物凄い大雷雨の襲うところとなった。それは御坂山脈のあたりから発生した
上昇気流が、折からの高温に育まれた水蒸気を伴って奔騰し、やがて入道雲の多量の水分....
「塵埃と光」より 著者:寺田寅彦
を吸いやすい化合物の分子の多数集まった集団のようなものであろうと考えられている。
上昇気流のために生ずる積雲が、下降気流その他の原因で消滅した跡には、これらの凝縮....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
で前後が生じ、色々の形の結晶が入り乱れて同時に地上に達するものと思われる。それに
上昇気流や下降気流が加わるので問題は一層複雑になるのであろう。 このように多く....
「「茶碗の湯」のことなど」より 著者:中谷宇吉郎
て、大きな渦が出来」ることがある。この渦が雷雨の一つの型であって、こうして出来た
上昇気流が、電気の分離を生じ、あの凄《すさま》じい電光になり、また雹《ひょう》を....