上杉憲房[語句情報] » 上杉憲房

「上杉憲房〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上杉憲房の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
こは旅先の仮の宿所だ。ひまで、のんきで、身をもてあますほどである。 が、伯父の上杉憲房には寸暇も見えない。元日の朝、大書院から武者床を通した広間で、家臣の総礼....
私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 十郎は、残暑の蝿を追いやりながら、駒を寄せて。 「さきほど、扇ヶ|谷様(上杉憲房)から、おことづてのお使いがございましたが」 「なんと」 「涼やかなお夜....
私本太平記」より 著者:吉川英治
黒い大きな鎌倉蝶も飛ぶ季節である。 まもなく、高ノ師直は帰って来た。扇ヶ|谷の上杉憲房もかけつけてくる。 それらの腹心に、老臣の紀ノ五左衛門、弟の直義、みな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「む、そうは思うが?」 直義はなお、不安でならず、万一のときには、どうするか。上杉憲房や三河党の面々とも計って、夜すがら、対岸の六波羅を、注視していた。 だ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
となった下り松から糺河原のあいだでは、彼が若年以来のまたなき相談相手だった叔父の上杉憲房を敵の囲中に亡くしてしまい、また、味方の大名、二階堂|道行、三浦|貞連、....