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「上林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上林の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
李陵」より 著者:中島敦
きゅうし》すると思われた蘇武《そぶ》が偶然にも漢に帰れることになった。漢の天子が上林苑《じょうりんえん》中で得た雁《かり》の足に蘇武の帛書《はくしょ》がついてい....
上林からの手紙」より 著者:宮本百合子
てため、糸をひいてためたへそくりを微妙な道ゆきで吸いとられつつ、人々は渋の温泉や上林の電鉄ホテルにのぼって来て一泊をする。 温泉場を貫いて往復する自動車は、ど....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
方を受持っていてくれるので、共通の仕事もあるから。三週間位の予定です。多分信州の上林《かんばやし》へゆきます。大変やすくて、閑静でよさそうなところだから。芝のお....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のでしょう。調べて居ります。 ◎本は、『リカアド』などと一緒に御注文のは、私が上林へいたときあっちへ下すった手紙の分です。小説に気をとられて、失礼。早速お送り....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
と感じた瞬間、すぐその下から、忽ちいろいろと苦しい心持を感じて来ている。一昨年|上林《かんばやし》へ行ったときだってそれがあって、勉強勉強と考え、折角行ったのに....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
年は寒くなるのが早めのようです。 段々勉強したくなって来たからしめたものです。上林なんかゆかなくってよかったこと。ここのごたごたの物凄さは一通りでないのだから....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
あげたのでしょう。 あれこれをすっかりすましたら私は、四月早々多分いつか行った上林のせきやあたりへ行きます。夏の間は東京に居ない方がよいと思いますから。 こ....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
過ぎたが、あくる十四年の三月になって、溝口家にはまた一人の掛り人が殖えた。それは上林吉之助という青年で、溝口医師と同郷人であった。吉之助はことし廿一で、実家は農....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
過ぎたが、あくる十四年の三月になって、溝口家にはまた一人の掛り人が殖えた。それは上林吉之助という青年で、溝口医師と同郷人であった。吉之助はことし二十一で、実家は....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
時、私の感想は「新人らしくなく、文壇ずれがしていて、顔をそむけたくなった」という上林暁の攻撃を受け、それは無理からぬことであったが、しかし、上林暁の書いている身....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
男一、二 士一、二 吉村軍之進 鳥追 行商人 馬方 検分の刑吏 代官所役人/手先上林の弥造 北条の喜平/子分 佐貫の半助/子分 町方の手先 博徒喜造/甲乙 茶店....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
たね。仙太さん、いま見ると、今日のお仕置きの手の者は北条の喜平一家の者だ。たしか上林の弥造とか言った角力上りの奴もいるようだが、何ですかい、あの連中、出役《しゅ....
渋温泉の秋」より 著者:小川未明
売る店がある。郵便局がある。理髪店がある。其の他いろんな店がある。これに較べると上林は淋しい。宿屋が二三軒あるばかりである。山が裏手に幾重にも迫って、溪の底にも....
私本太平記」より 著者:吉川英治
のである。 光厳の弟ぎみ、梶井ノ二|品親王もここへ来合わされ、御門徒の勝行房、上林房以下二、三十人の法師武者らとともに落人の列に入った。――火の粉をもった黒け....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
数百姓・町人へ奉公したが為に、それぞれ処罰せられた事が見えている。また丹波何鹿郡上林庄殿村のエタの娘きちも百姓家へ奉公に世話していたのである。京都市内散在のエタ....