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「上玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
ますから持参致します、これは古渡《こわた》りの無疵《むきず》で斑紋《けら》のない上玉《じょうだま》で、これを差上げ様と存じます……お根付、へい左様で、鏡葢《かゞ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
百や二百の目くされ金じゃこのお株は売れねえんですよ。ね、ほらほら、また途方もねえ上玉がご入来あそばしましたぜ。――でも、それにしちゃ、あのおやじめはちっとじじむ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いてきた者は、いかさま水茶屋者とおぼしき十七、八の小娘です。 「だんな、だんな!上玉ですよ! 上玉ですよ! ね! どうです。しゃくにさわるほどあだ者じゃござんせ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
美男子ぶりで、それがまた並みたいていの美男子ではなく、おなごにしてもこのくらいな上玉はそうたくさんあるまいと思われるほどな逸品でしたから、ついひかれるともなくそ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
った目ばかりさせておるから、こんなことにもなるんだよ。みりゃ、お菊さんなかなかに上玉のべっぴんさんだ。そのべっぴんさんが、おまえさんへの片思いゆえに人殺しまでも....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
すよ。ご入用なら、お持ちあそばしませな」 「ちぇッ。せっかくだんなが手取りにした上玉を、なにものしをつけて進上するこたあねえでしょう! 人がいいからな、見ている....
縮図」より 著者:徳田秋声
「これが今ちょっとお話しした、新規の抱えでして。」 猪野は銀子を渡に紹介した。上玉をつれて帰るというので、彼は今日上野を立つ前に家へ電報を打ったりしていたが、....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ど、加減がわりいって断って来たから、結局俺一人になった訳よ。よかったら来ねえか。上玉が一人余っているんだからな。ははははは。 ……ジョージの事あ大丈夫だよ。日....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
愛想じゃないよ。ウン。それでどうした。無理矢理に奥へ引っぱり込まれた。アハハハ。上玉と見られたな。そこへ王君が出て来て最高級の御挨拶をした。アッハッハッハ。コイ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
「珍らしくもねえとこう云うのさ」 「お前は玉を見ねえからだ」 「たとえどんなに上玉でもものの千両とは売れもしめえ」 「何んだ金が欲しいのか。金なら別口が控えて....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
済みませんでございました。じつはこちらさまにきっとお気に入ること大うけあいという上玉がありましたもんで、それを迎えに行っておりましたような次第で――ところがこれ....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
はだしの娘だからとて驚くことはない、いや、ばかにしたものではないぞ――なかなかの上玉だ!……」 彼はそう言って、自分の手をちゅっと吸った。 「わしにとってはな....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
顔に痣のある男である。 「桐兵衛爺と来た日には、人攫いにかけては名人だ、いずれ上玉の三つや四つは、仕込んでいるに相違ない。真っ先に桐兵衛を訪ねよう」 兎唇の....
地上」より 著者:島田清次郎
娘を坐らせて置いて、 「九十六カ月の年期で五百円より出せぬ」 「いや、これで玉は上玉だあね、八百円出しても損はしない」 「――冗談でしょう。こんな代物に八百円出....